せっかく起業したのに思ったように売り上げが伸びない。
雇われ理学療法士時代の方がお金の心配はなかったのに、なんて思っていませんか?
売り上げが伸びないと、事業が行き詰まって雇われに戻らないといけないけど、そんな事態は避けたいですよね。
起業直後の売り上げが少ない時期を乗り越えるカギ、それは副業での収入にある。
最近整体院やコンディショニングジム、ヨガ、ピラティスなどで起業する理学療法士が増えている。
そんな理学療法士の一番の悩みは軌道に乗るまでの収入。
ゆくゆくはお客さんが増えそうな気もするけど、すぐにがっつり稼げるほどのイメージもない。
貯金もあまりないし、お金がのことが心配という人は多い。
そんな起業直後の心配を和らげて、事業が軌道に乗るまでの収入に足しになるのが副業での収入。
これがあるのとないのでは大違い。
私は理学療法士をしながら、ブログでそこそこ稼いでいるのと、整体業の副業もやっている。
あと整体業を立ち上げたい理学療法士の支援を、これまでやってきた経験がある。
もしあなたが起業後の収入に不安があるなら、ぜひ今回お伝えする方法を思案してみて。
起業後お金の不安なく過ごしたいなら、ぜひ最後まで読んでみてね。
今回の記事では開業ではなく起業という言葉を使っています。でも同じ意味です。
本当は開業でいいんでしょうけど、開業と書くと「理学療法士に開業権はない!」という輩がいてるので、あえて起業としてるのでその点だけご了承ください。
理学療法士の起業で失敗したくなかったら副業で稼いでおけ
理学療法士の起業での失敗の多くは資金(事業をまわしていくお金)がショートすること。
簡単にいうと、売り上げが伸びないことにある。
売り上げは伸びない理由は簡単で、自分が思っていた以上にマーケティングやリサーチができていないから。
そもそもの話、理学療法士は世間ではそれほど有名じゃない。
あなたがどれだけ有名な理学療法士でも、100回以上学会発表していても、有名な論文を書いていようとも関係ない。
あなたのことを知っている一般人はゼロに近い。
そんなあなたが起業したとしても、すぐにお客さんがくるわけがないし、雇われ理学療法士時代にもらっていた給料を超えるほどすぐには稼げない。
あと、起業後は想像以上に固定経費(毎月かかるお金)が必要になる。
特に整体院やパーソナルトレーニングジムでテナントやマンションの1室を借りるなら、それだけで10万円近く必要。
そこに電話代、ネット代、光熱費、水道代もかかるし、お客さんが少ないと何万円も広告費をかける。
テナント代(家賃、場所代)を減らして訪問専門にするなど、経費を減らしてしのげる場合もある。
しかし最終的には売り上げ(事業収入)が伸びないと、続けることは難しくなる。
2017年の中小企業庁の調査によると、中小企業倒産の原因の約70%が「販売不振」(引用:2017年版 中小企業白書の概要)。
売り上げが悪いことが、事業を行き詰まらせる原因になっていることがわかるよね。
PTって先の予測立てずに起業する人が多いからね。
あんたもその一人やろ(笑)
貯金が何百万円もあれば切り崩しながら生活すれば問題ない。
でも、そこまでお金を貯めてから起業する人は少ない。
さらに起業時にテナント代などで貯金が飛んでしまうので、「半年無収入でも大丈夫!」という人は皆無。
だから副業で毎月一定額稼いでおけば、すぐに廃業することは回避できる。
イメージ的にはこんな感じ。
事業収入だけに頼るのではなく、副業収入も足しにしながら事業を続ける。
ちなみに私がおすすめする副業はインターネットでのブログ。これにSNSを絡めていく。
非常勤でクリニックや訪問リハビリで働けば稼げるが、その日は自分の仕事を休まないといけないのでおすすめしない。
そのあたりの話はこちらに詳しく書いているので、時間があるときにぜひ読んで欲しい。
起業理学療法士が副業でもお金を稼いでおくことのメリット
起業する理学療法士が副業でお金を稼いでおくと、大きなメリットがふたつある。
1つは起業時の収入の足しになる。もうひとつは経営の感覚が養われること。
副業収入は起業時の収入の足しにできる
さきほども話したが、起業してすぐにお客さんがどんどん来店することは稀。
時間をかけて、あと広告費をかけて、じっくり固定客(ファン)を増やしていくことになる。
ひどいときには半年ほど、固定経費が売り上げを上回って、赤字になることもしばしば。
その間は貯金を切り崩して生活することになる。
たとえば、月の固定経費が10万円なら、単純に考えると10万円を超えた部分の売り上げがあなたの給料となる。
いま雇われ理学療法士として月給25万円なら、最低でも35万円以上稼がないと、いまより生活を切り詰めないといけなくなる。
35万円を売り上げるのは、けっこう大変。
「それくらい難しくないんちゃう?」と思ってるかもしれないけど、やってみたら本当に難しい。
そう考えると、事業以外の副収入が足りない分を補ってくれると本当に楽。
在宅でできる副業は必ず作っておこう。
起業する前から経営感覚を磨く
普通に理学療法業をしているだけでは、起業してからの集客や経営方法を学ぶことはできない。
でも副業をしておくと、理学療法士以外の世界がいろいろ見えてくる。
たとえば、整体院を起業するなら、自分に興味を持ってもらう方法、集客の流れなどをブログやSNS、メルマガで実践することができる。
実際、現在整体業をしている理学療法士や作業療法士の多くが、ブログやSNSで集客している。
起業後にスタートダッシュをかける意味でも、起業前から自分を知って、興味を持ってもらう仕組みを構築しておこう。
さっき副業でブログをすすめたが、集客で利用するためにもブログやSNSは必須。
理学療法士の起業までの理想的な流れ
理学療法士が起業するなら、次の流れをおすすめする。
起業の準備を開始。準備には経営術や知識、手続きの準備だけでなく、半年くらい無収入でも問題くらいの貯金も!
起業のためにブログやSNSで情報発信を始めてネットでの認知度を上げる。同時に在宅での副業も開始。
現在勤務している病院に退職の意志を伝え、退職願を提出する。店舗が必要な起業の場合には、この頃に物件を探し出す。
有給消化に入り、起業の本格的な準備。できれば退職までに開業日を決めてブログやSNSで告知する。(職場の許可は必ず得ること)
職場に健康保険証を返却して、挨拶をして一区切り。
この日が本当のスタート。
理学療法士が事業を続けるには最初の半年が勝負
理学療法士が起業した仕事を続けていくなら、最初の半年が勝負。
なぜなら、そこさえ乗り越えれば、あとはなんとか走っていけるから。
なんとかっていうと無責任だけど、半年食べていけるなら1年後も大丈夫だろうし、1年大丈夫だったら2年、3年やっていけると思う。
一般論を少しだけ。
中小企業庁によると、中小企業の倒産はここ最近減り続けている。
倒産件数について見ると2008年以降は9年連続で減少を続けており、2017年はバブル期と同水準
その一方で、こんな話もある。
約70%が3年以内に倒産しています。3年経たないうちに10社のうち3社しか生き残れない厳しい世界。ちなみに1年以内が30~40%、10年以内は93%と言われています。
起業しても3年以内に70%はつぶれるとか、10年で90%はつぶれる。そう考えると、仕事を起こすってやっぱり大変。
特に理学療法士は雇われのイメージが強いから、起業に向けて勉強したり努し続けてきた人は少ない。
ずっと餌をもらってきた飼い犬に、「これからは自分で餌を探して食べてね」っていきなりいっても無理でしょ?
それと同じ。
超がつくほど有名だったり、退職までに副業でこっそり整体業をしていて固定客がついている人以外は、起業⇒すぐに人気店にはならない。
だからこそ、人に見てもらえるようなブログや、フォロワーが多いSNSをアカウントを作れる能力があれば、
- ブログやSNSで集客ができる。
- 集客できなくて閑古鳥が鳴いて時間があるなら、その時間を使ってブログでお金が稼げばいい。
まさに一石二鳥。
まとめ
理学療法士の起業失敗をどう防ぐか書いてきた。
長くなったので最後にまとめる。
- 起業後は想像してるよりも、すぐに収入は上がらないのに固定経費はかさむ
- 事業を続けられるかどうかのカギは売り上げ次第。
- 収入の足しになり、また集客手段としても有益なブログやSNSを活用しよう。
ブログやSNSはお金がかからず、マーケティングの勉強にもあるので本当にオススメ。
起業するつもりであれば、起業前からしっかり運用できるようにしておこう。