理学療法士の転職ってどんなサイトか知っていますか?
理学療法士が転職サイトを利用するとメリットがたくさんあるので積極的に利用するべきです。
実は私は40代になってから転職サイトを使ったことがあって、そのメリットを強く感じました。
どんなメリット?
簡単にいうと転職活動が楽になって得をする感じかな。
今回は理学療法士にはあまり馴染みがない、転職サイトについて自身の経験も交えて詳しくご紹介します。
- 転職サイトって聞いたことがあるけど、どんなサイトなのかわからない理学療法士
- 転職サイトに登録してみようと思ったけど、本当にメリットがあるのか不安な理学療法士
- どこの転職サイトがおすすめか知りたい理学療法士
転職サイトについて知りたい人はぜひ最後までお読みください。
転職サイトは一般的にはよく使われている
理学療法士の転職サイトは世間では転職キャリアアドバイザーといわれているものです。
いわゆる求人サイトとの違いはこんな感じ。
転職サイト | 求人サイト |
希望する条件を伝えるだけで、キャリアアドバイザー(担当者)が自分に合った転職先を探してくれる。 | 求人情報が掲載されているサイト。サイトに掲載されている求人から自分で探す。 |
一般企業向けの転職サイトで有名な会社では、マイナビキャリアアドバイザー、リクルートキャリアアドバイザー、DODAなどがあります。
理学療法士には馴染みがないかもしれませんが、一般の会社員やOLさんの転職では以前からよく使われています。
本当に会社員は転職サイトを使ってるん?
リクルートとかマイナビっていう会社名は知ってるやろ?
もちろん。
その会社名を知ってるってことは、それだけ使ってる人が多いってことやで。
転職サイトではキャリアアドバイザーと呼ばれる担当者に希望する条件を伝えれば、条件に沿った求人をキャリアアドバイザーが探してくれます。
理学療法士の転職サイトで有名な会社としては、PT・OT・ST WORKER、マイナビコメディカル、メドフィットなどがあります。
その中でも私のおすすめはPT・OT・ST WORKERです。
キャリアアドバイザーがめちゃくちゃ親切で、転職活動がスムーズにいきました。
一方、求人サイトは求人情報が並べられちるサイトのことです。
求人を探すのがキャリアアドバイザーなのか、自分なのか、ここが転職サイトとの一番の違いです。
転職サイトではキャリアアドバイザーが希望に沿った求人を探してくれるのに対して、求人サイトでは自分で条件を絞って探さないといけません。
また求人サイトで仕事を探すと、気になる求人を見つけたら自分で連絡をとらないといけません。
それって当たり前じゃないの?
転職サイトだと見学や面接の連絡もキャリアアドバイザーがやってくれるねん。
それは楽やね。
求人サイトで有名なのは、PT-OT-ST.netやハローワークのインターネットサービスです。
理学療法士は転職サイトを使うべき?
一般的には転職サイトを使っている人がいることは、なんとなく理解してもらえたと思うのですが、じゃあ理学療法士は転職サイトを使うべきなのか気になりますよね。
そうそう。普通に求人サイトを見て探したらダメなん?
もちろん求人サイトで探してもいいと思うよ。要は探す手間をできるだけ省けるかどうか。
理学療法士が転職先を見つけるには、
- 理学療法士の求人サイトで自分で探す
- 理学療法士の知人から紹介してもらう
- 出身校の求人票を見に行く
などの方法があります。
それぞれメリット・デメリットがありますが、そのあたりはこちらで詳しくお伝えしています。
そして転職に関して、忘れてはいけない大事なことがあります。
それは転職はめちゃくちゃ面倒ってこと。
求人を探すのはもちろんですが、どんな病院(もしくは施設)か調べて、電話して見学のアポをとって見学に行って。就職を希望するならさらに面接を受けなければなりません。
ひとつ目に希望した病院に就職が決まればいいですが、見学にいってあんまりだったらまた1からやり直しになります。
これを昼休みや仕事が終わってからしないといけないからね。
想像するだけで大変そう。
理学療法士の転職時の流れについても以前詳しくお伝えしましたので、一度流れを確認してみてください。かなり面倒なことがわかってもらえると思います。
その面倒な転職活動をできるだけ楽にするために、そしてより良い転職先を見つけるために転職サイトを利用する価値は大いにあります。
理学療法士の転職サイト利用をおすすめする8つの理由
理学療法士の転職サイトは無料で利用できる
まず知っておいて欲しいのは、理学療法士の転職サイトは登録も利用も無料です。
転職先を紹介してもらって、無事転職できたとしてもお金を請求されることはありません。最初から最後まで無料です。
じゃあ転職サイトはどうやって儲けてるの?
転職サイトは、理学療法士を紹介した病院や施設から報酬をもらってるんよ。
図解するとこんな感じです。
- 理学療法士が欲しい病院や施設は「誰か理学療法士を紹介して!」と転職サイトに登録します。一方、転職したい理学療法士は「どこか良い転職先はないですか?」と転職サイトに登録します。
- 転職サイトは病院に「こんな人いますけどどうですか?」と聞き、同じように理学療法士には「こんな病院あるけどどうですか?」と聞きます。
- 見学を経て、希望する条件を満たせば入職試験・面接を受けます。
- 病院が採用したいと思えば採用を決定します。
- その後、病院は転職サイトに紹介料として報酬を支払います。
おぉ、わかりやすい。この報酬っていくらなん?
だいたい初年度の年収の20~40%くらいが相場やね。
転職サイトと病院の流れだけをピックアップするとこんな感じ。
ちょっと待って。そしたら初年度の年収は20%削られるの?
削られへんよ。この20%分は病院が理学療法士の年収とは別に転職サイトに支払うねん。図にするとこういうこと。
これだと余分に100万円払うことになるから、無料か、もっと安い求人広告を出した方かいいんじゃないの?
もちろん、できるならそうした方がいいけど、できな事情もあるねん。
たとえば求人サイトに掲載したとしてもいつ転職希望者から応募があるかわかりません。またハローワークに求人情報を掲載する際には手続きに時間がかかります。
もし理学療法士の応募が1ヶ月なかったとしましょう。
理学療法士が回復期リハビリ病院で稼ぐ保険点数は1ヶ月で80万円程度、訪問リハビリなら100万円以上稼ぐ人もいます。
ということは、たとえ100万円を転職サイトに報酬として支払ったとしても、1日でも早く入職してもらって単位をとってくれれば、1ヶ月後入職するのとほとんど同じ意味を持つことになります。
それ以上に、早く馴染んでくれるという利点もあるし、患者さんに迷惑をかけないという点でもメリットがあるよね。
なるほど。だから報酬が必要でも転職サイトを利用する病院や施設があるんやね。
希望条件を伝えるだけでキャリアアドバイザーが探してくれる
転職サイトに登録すれば、自分が希望する条件をキャリアアドバイザーに伝えるだけで、それに合う転職先を探してくれます。
ですから求人サイトでめぼしい求人をひとつひとつチェックする手間がなくなります。
無料登録したら電話がかかってきて条件をヒアリングしてくれるねん。
どんなことを聞かれるの?
経歴とか、どういう職場を希望するか、給料はいくら欲しいか、休みの希望はあるかなど、とにかくいっぱい。
けっこう細かいな。
あと家族構成を聞かれて、子どもの年齢も聞かれたなぁ。理由を聞いたら家族との関係や時間も転職には関係するからやって。
ヒアリングが済むとキャリアアドバイザーは希望に沿う転職先を探してくれます。
俺の場合は、翌日の仕事後に電話があって、3つピックアップしてくれた。
めちゃ早いな。
キャリアアドバイザーが条件交渉をしてくれる
さっきの続きになるけど、候補を挙げてくれても、いまいちなとこばっかりやったら嫌やん。
そりゃまあ嫌やね。
最初に希望を伝えているから、むちゃくちゃ外れるような案件は持ってこないけど、「もう少し給料がよかったら」っていう案件も中にはありました。
そういうときはキャリアアドバイザーに正直に「もうちょっと給料が上がりませんか?」って伝えると、キャリアアドバイザーが電話して確認してくれます。
給料交渉してくれるのはええよな。
お金の話はしにくいからね。
転職するとき、一番大きな問題となるのはやはり給料です。せっかく転職するのですから、少しでも多くもらえる方がいいですよね。
転職サイトを利用すると、直接いいづらいお金の話をキャリアアドバイザーに丸投げすることができます。
医療人ってお金の話をしたらダメっていう空気があるから、これはほんまにありがたい。
ほんまに。
交渉できるだけの能力がある理学療法士はいいと思うけど、普通の理学療法士にとっては給料交渉だけでも転職サイトを利用する価値はあると思う。
理学療法士の転職サイトは非公開の求人案件を抱えている
理学療法士の転職サイトでは世間で出回っている求人案件以外に、独自に仕入れた求人案件を抱えています。
こういう独自の求人案件は、登録して利用する人にしか紹介されません。
また転職サイトでは、求人サイトに掲載されている案件に当たってもらうこともできます。
たとえばA病院に求人募集が出ているのを、どこかのサイトで見かけたとしましょう。
それをキャリアアドバイザーに伝えれば、キャリアアドバイザーはA病院に電話して交渉してくれます。
求人サイト経由で自分で応募するより、転職サイトのキャリアアドバイザーから連絡してもらった方が給料は期待できるかも。
見学や面接のアポもキャリアアドバイザーにおまかせ
転職サイトではキャリアアドバイザーが見学や面接時間のアポイントメントをとってくれます。
見学のアポとるのに電話するのが面倒なんよね。
そういうのも全部キャリアアドバイザーにお願いできるから。
わからないことはキャリアアドバイザーにぶつけてみよう
転職先の候補を紹介してもらったとしても、わからないこともたくさんありますよね。
たとえば訪問リハビリの訪問看護ステーションの転職案件なら、
- どんな患者さんが多いですか?
- 1日の訪問件数は何件ですか?
- 訪問手段は車ですか?原付きですか?
- 何時くらいに帰れますか?
- どのくらいのエリアをまわっていますあ?
- 計画書や報告書のフォームはパソコンで作成していますか?
などなど、聞きたいことがでてくるはずです。
自分で転職しようとしたら、見学に行く前に電話して確認することはできませんよね。
でも転職サイトを利用すればキャリアアドバイザーを通して全部聞いてもらうことができます。
これもめちゃくちゃ楽。
聞きたいことを全部聞いてもらって見学にいったら、そこで全然聞くことがなかったので話がすぐに終わってもたわ。
キャリアアドバイザーはもともといろんな情報を持ってるから、本当に便利です。
たとえば以前その転職サイトを利用してB病院に転職した理学療法士がいるなら、B病院の情報をかなり握っています。
また知らない情報があれば、その病院に出向いて情報を収集したり、雰囲気を確認していることもあります。
現場の生の声を拾ってくるので、キャリアアドバイザーがくれる情報は本当にありがたいです。
履歴書や面接のアドバイスがもらえる
転職時にすごく困る問題。それは履歴書と職務経歴書です。(※職務経歴書は必要がない病院や施設もあります)
履歴書って何を書けばいいか悩んだことはありませんか?
履歴書でアピールできるように書きたいけど、なんせこういうのは苦手で・・・。
そういう人はぜひ転職サイトを利用して、キャリアアドバイザーに相談したらいいと思うよ。
転職サイトを利用すると、履歴書の書き方のアドバイスをキャリアアドバイザーにしてもらうことができます。
転職サイトのキャリアアドバイザーは、それまで何十、何百という理学療法士の転職の事例を見てきたプロです。
どういう書き方をすればその理学療法士が最大限に輝けるか、それを引き出してくれるでしょう。
あと直接転職サイトの事務所に行くことができれば、面接の練習をしてくれる場合もありますし、キャリアアドバイザーが同席してくれる場合もあります。
キャリアアドバイザーはあくまでこちらの味方なので、面接に入ってもらえたら助かるよね。
そんなことまでしてくれるん。
面接に入ってもらった方が、あとあと条件面でもめないから一石二鳥やわ。
入職後のフォローもしてもらえる
転職サイトは、転職先を見つけて紹介したらそれで終わりではありません。転職後のフォローもしてくれます。
転職後のフォローって何してくれるん?
さっきもちょっと触れたけど、契約した条件と違う場合には、キャリアアドバイザーが病院と掛け合ってくれる。
マジで?!
たとえば残業してるのに残業代がでないとか、休みが契約書通りとれないとか。
労務のことって私ら素人だから、キャリアアドバイザーがしてくれたら助かるね。
転職サイトを利用して転職することは、このようにたくさんのメリットがあります。
理学療法士の転職サイトはいくつかありますが、私のおすすめはPT・OT・ST WORKERです。
私も40代で転職するときに利用したのですが、キャリアアドバイザーが熱心で、すぐに良い条件の転職先を探してくれて、あっという間に転職活動が終わりました。
40代になるといろいろ望むことも多いんですよね。もちろん給料も譲れません。
そんなわがまま希望もPT・OT・ST WORKERのキャリアアドバイザーは叶えてくれました。
新卒や2年目、3年目など、強みがなくて転職には不利だといわれている人の力にもきっとなってくれるはずです。
まずは相談だけでもいいので、登録してキャリアアドバイザーと話してみてください。
理学療法士の転職サイトのマイナス点は?
ここまで転職サイトをおすすめする理由についてお伝えしてきました。
転職サイトにメリットがあることはわかったけど、ええ話ばかりで逆に怖い。
そりゃそうやな。じゃあマイナス点も話しとこうか。
キャリアアドバイザーは良くも悪くも一生懸命
「利用は無料」のところでお伝えしましたが、転職サイトとしては誰かを紹介して入職しないと報酬は発生しません。
おまんまの食い上げ状態ですね。
そういう意味でキャリアアドバイザーたちは、何とかして転職先を探そうとします。
ただちょっとガツガツしすぎて、息苦しくなるときも私の経験上ありました。
訪問販売みたいな感じ?
それはちょっと言い過ぎやけど、イメージは遠くないかな。
そういう場合は「来週まで考える時間をください」とか、「そこは希望しません」とはっきり伝えましょう。
だってせっかく良い転職をするために転職サイトを利用するわけですから、寄り切られる形で決めるのはアホらしいですよね。
転職を希望する理学療法士も、理学療法士を求めている病院や施設も、そして転職サイトも、全員が笑顔になれるような転職になるのが理想ですね。
希望する条件を無視したり、嘘をついたりして転職をすすめようとはしませんので、そこはご安心ください。
転職に関するどんな希望でも叶うわけではない
もうひとつ心に留めておいて欲しいのは、転職サイトを利用したからといって、すべての希望が叶うわけではありません。
たとえば「3年目で急性期の病院に転職したいけど、土日祝休みで、年収は600万円以上欲しいかな」なんて、常識から外れていると難しいです。
ドラえもんじゃないんだから、すべての夢を叶えてくれるわけやないわ。
まあ現実的に考えて、望めるレベルってことね。
理学療法士の転職サイトにはデメリットもあるがメリットの方が大きい
転職サイトのメリットとデメリットをお伝えしましたが、どのような印象を持ちましたか?
普通に考えたらメリットの方が大きそう。
自分で転職活動するより遥かに楽やし、スムーズにいくと思うわ。
大切なのはメリットやデメリットがあることをわかった上で利用することです。
最終的には転職は自己責任なので、「転職サイトに頼まず、自分でやればよかった」とならないように、計画的にやっていきましょう。
どんな理学療法士が転職サイトを利用すべきか
では最後にどんな理学療法士が転職サイトを利用して、転職活動するべきなのでしょうか。
転職サイトの利用をおすすめする理学療法士はこんな人です。
- 転職したい気持ちはあるけど、仕事から帰ってくると疲れ果てて求人情報を集める元気がない人
- 強みや取り柄はないけど、できればうまく転職活動をすすめたい人
- 経験年数3年目以内で「転職は早い!」と思われそうで、「転職なんてできるのかなぁ」と不安な人
- いまよりも給料を絶対上げたい人
- 転職が初めてでどうやっていいかわからない人
- 「転職したいけど、転職活動って面倒だよなぁ。誰か代わりにやってくれねえかな」と考えているズボラな人
- 40、50代で希望する条件や、個人的な足かせがいろいろありすぎて転職が難しくなっているおっさん理学療法士(←これ転職サイトを利用した頃の自分です・・)
- 仕事と家事と育児をうまくやりたい子育て世代の女性
- 履歴書を書くときに「どう書けばいいんだろう?」と毎回ボールペンが止まる人
- 面接で緊張しすぎてうまくアピールできないあがり症の人
- 「雇用契約書?わっかりませ~ん(笑)」という労務に詳しくない人
もしひとつでも当てはある人は、転職サイトを利用するメリットはありますよ。
というか、転職サイトを利用しない理由がないくらいです。
転職サイトにはとりあえず登録しておいて、自分は自分で探すのも全然アリです.
転職は人生の大きなイベントですから、すべて人任せにするのが嫌な人には並行して転職活動することをおすすめします!
以上、理学療法士の転職サイトについてお伝えしました。参考になれば幸いです。
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