共働きの子育て世代の理学療法士の中には「土日が休みならいろいろできるのに・・・」と考えている人はいませんか?
一方で「平日に休みがあった方が楽そう」という考える人もいます。
では共働きで子育てをしている理学療法士にとって、土日休みの勤務体系はベストだといえるのでしょうか?




何が厄介?夫婦ともに土日休みだったらいいんじゃないの?
いえいえ、そんなに単純なものではないのです。
- 共働きをしている子育て世代の理学療法士
- 結婚して将来的に子どもが欲しい理学療法士
- 「夫婦ともに土日休みの方がそりゃええやろ」と考えている理学療法士
特に共働きで子育てしている理学療法士夫婦にはぜひ読んでヒントにしてもらいたいです。
- 記事の中では「理学療法士夫婦」と記載していますが、夫婦ともに理学療法士、夫が理学療法士で妻がその他の職業、妻が理学療法士で夫がその他の職業の3つを想定しています。
- 「土日が休みではない夫婦」は「夫婦のどちらかは土日休みではない」という意味で使っています。例:夫の休み=水曜・日曜、妻の休み=土日休み。
- 夫婦ともに日曜は休みとしています。
共働き・子育て世代の理学療法士にとっての休日
まず共働きや子育て世代の理学療法士は、休みをどう使っているのか見ていきましょう。
たとえば休みといえばこんな使い方が多いのではないでしょうか。
- 体を休める
- 夫婦や家族で遊びに出かける
- 子どもの習い事の付き添い
- 買い物をする
- 趣味
- 非常勤勤務(アルバイト)
6つ挙げましたが、休みの本来の目的は体を休めることでしょう。
休みがあるから働き続けられますが、休みなく働き続けると、体力的にも精神的にも疲弊してしまいます。
次に考えられる目的としては夫婦や家族との時間です。
旅行や遊びにでかけたり、子どもの習い事に付き添ったりするのは休みの日しかできませんよね。



それ以外にも共働の場合、買い物は休みの日にまとめてすることが多いです。
また仕事の日は子育てもあるので趣味の時間も取りにくく、いろいろな予定や用事が休みの日に重なってしまいます。
最後の非常勤に関しては、共働き・子育て世代でも行ってる人限定の話になってしまいますが、休みを潰して非常勤で稼いでる人も多いです。
理学療法士夫婦の休みが土日休みの良い点・悪い点
では共働き子育て世代の夫婦にとって、
- 夫婦ともに土日休み
- 夫婦のどちらかが土日休みではない
のどちらがいいのでしょうか。
まずは夫婦ともに土日休みの良い点と悪い点を見ていきましょう。
- 夫婦や家族の時間がとれるので、旅行や遊び、買い物に出かけやすい。
- 夫婦で趣味が同じなら一緒にしやすい。
- 運動会や音楽会など子どもの行事は土日あるので、夫婦そろって見に行くことができる。
- 旅行や遊びに出かけるのが必ず土日になってしまうので人気スポットだと混雑する。
- 平日に子どもの習い事が入れられないので、習い事が複数になると土日に集中して忙しくなる。
- 平日は仕事なので「あっ、今日は牛肉が安いのに」と思ってもなかなか買い物に行けない。
次に夫婦のどちらかが平日に休みがある場合です。(例:夫は水曜と日曜が休みで妻は土日休み)
- 人気スポットに出かけても平日なので空いている。(ただし夫婦2人では出かけられない)
- 美容院に平日行けるので予約が取りやすい。
- 子どもの習い事を平日にも入れられるので土日に集中せず分散できる。
- 平日のセール品を買いに行くことができる。
- 夫婦や家族の時間はとりにくいので、旅行や外出はしにくくなる。
- 子どもの行事が土日にあると、夫婦のどちらかは見に行けない。
- 夫婦で趣味が同じでも、一緒にできる日は限られている。
見ればわかるように、土日休みの場合のメリットは平日に休みがある場合のデメリットになりますし、その逆もしかりです。
共働き子育て世代の理学療法士にとって土日休みはベスト?
では共働きで子育て真っ最中の理学療法士夫婦にとって、土日休みがベストなのでしょうか?
ある人にとってはYESで、ある人にとってはNOです。


幼稚園から小学校くらいの子どもがいる家庭では、土曜や日曜に幼稚園や学校の行事が年に数回ありますので、夫婦ともに土日休みの方がいいでしょう。
また子どもの幼稚園や小学校は土日が休みなので、子どもたちとの時間を考えると夫婦ともに土日休みがベストな選択です。
一方で子どもがまだ小さく未就園児の場合は、行事や子どもの休みを気にしなくてもいいので、夫婦ともに絶対土日休みである理由はありません。
ただし家族で出かけることが多い家は休みは合わせた方が都合がいいので、夫婦ともに土日休みや、夫婦ともに平日と日曜が休み(例:水曜と日曜が休み)という職場でもいいでしょう。


夫婦ともに土日休みがいいかは、子どもの年齢や出かけることが多いかによる。
理学療法士で土日が休みの仕事は減っている
共働きで子育て世代の理学療法士夫婦にとって、土日休みがいいかどうかを考えてきました。
実は理学療法士で土日が毎週休みの職場は減ってきています。
以前は理学療法士の仕事といえば月曜から金曜で、土日は休みという職場が多数を締めていました。


ところが回復期リハビリテーション病院の運用が始まった15年ほど前からその状況が一変します。
365日体制でリハビリを提供する病院が増えて、「理学療法士=土日休み」の構図が崩れ始めます。
また以前は土日が休みだった職場でも、看護師と同じようにシフト制となる病院や介護老人保健施設が増えていきました。


「いまは土日休みじゃないけど、今後転職するなら絶対土日休みがいい!」と思っていてもい、土日休みの職場に絞ると転職が難しくなる可能性があることも少し頭に入れておきましょう。
もし「絶対土日休みの職場がいい!」という人は、こちらに転職する方法を詳しく書いています。
土日休みよりも共働き子育て世代の理学療法士にとって大切なこと
土日休みは理学療法士夫婦にとっては良い選択肢になりますが、それよりも大事なことがあります。
それは何かあったときに希望通り休みが取得できることです。


たとえば夫が水曜・日曜休みで、妻が土日休みだったとします。
土曜日に子どもの幼稚園の音楽会があって、どうしても夫婦で観に行きたいと思ったときしましょう。
そのとき「この日は子どもの音楽会なので有給休暇をもらいます」と気軽にいえる環境があるかが重要です。


一昔前なら「患者さんがいるのに休むのか」と上司からの圧力があり、自由に有給休暇が取得できないことがありました。
しかし若い世代が増え、医療業界の働き方も少しずつ良い方向に変わってきて、有給休暇も幾分取りやすくはなってきています。
もし旅行や子どもの行事があったときに、思い通り休みが取れる環境があるなら、夫婦の休みの曜日が違っても、それほど大きな問題にはならないでしょう。


みなさんの職場は自由に休みが取れるでしょうか。
まとめ
長くなってきましたので最後にまとめます。
- 子どもが幼稚園や小学校のときは、行事が土日に入ることがあるので、夫婦で参加するなら土日休みでそろえた方がいい。
- 理学療法士で土日が固定で休みの職場は減ってきている
- 夫婦で休みがそろわなくても、有給休暇やシフトで希望通り休みが取れるなら問題なし。
子どもの年齢や出かける頻度などによって、両親の休みは何曜日が理想か、それは大きく変わってきます。
まずはご夫婦の休みや趣味、おでかけ、買い物などの現状を分析して、どの曜日に何をするのがいいのか考えれば夫婦の理想の休みが見えてくるでしょう。