ハローワークって知ってますか?
利用したことがあるかどうかは別にして、誰もが名前を聞いたことがあるでしょう。
以前は公共職業安定所(職安)と呼ばれていた施設で、国が運営しています。
理学療法士が転職活動をするとき、ハローワークを利用することもあるのですが、私はハローワークの利用は絶対すすめません。
いや、ほんまにあんなとこと絶対行くもんじゃない。
なぜって?
それは「本当にここでいい仕事が見つかるのか?」という不安もあったんですけど、それ以前にあの雰囲気に耐えられなかったからです。
1回でハローワークブルーになって、二度と行かないと誓いました。ちなみに「ハローワークブルー」は私が勝手に使っている造語です。
- これから転職しようと考えている理学療法士
- 「転職活動でハローワークって使うべきなの?」と実情を知らない理学療法士
理学療法士がハローワークで仕事を探すってどうなのか?
今回は私が感じた理学療法士の転職とハローワークの関係について、まじめにお伝えしていきます。
ちなみに私は理学療法士が好条件で転職するなら、知人に良い就職先を紹介してもらうのが一番だと思っています。
ただそんなに都合よく知人が良い転職先を紹介してくれるかはわかりませんよね。
俺なんか友だち少ないから無理やww
自虐ネタにできるくらい友だちおらんもんなぁ。
しかも友だちに紹介してもらうと、なにかあっても文句がいいにくいです。
なので、これから理学療法士が好条件で転職するには、転職サイトを利用するのがベストだと考えています。
その理由がわかるように、ハローワークと転職サイトの比較をしながら、今回の記事はお伝えしていきますね。
求人数は2万5千件以上で業界最多レベル。理想の職場がきっと見つかる。
俺氏、40歳にして初めてハローワークを経験する
私が40歳になったとき、はじめてハローワークに足を踏み入れました。
地元にあるのは知ってたけど、それまでは行く機会なかってんなぁ。
それでどうやったん?
ブルーになって、二度と行くもんかって思ったわ。
あらま。それはなんで?
初めて行ったハローワーク。
少し楽しみにしていたのですが、実際はすごいところでした。
- 館内がうす暗い。(まるで昭和の雀荘)
- >職員がまったくやる気なし。
- 身なりの汚い人がいて、やる気がなさそうにパソコンをいじっている。
- 転職支援といっても自分で探すだけ。
などなど、もう一度行く価値はないというか、行きたくないと思いました。
地域にもよるかもしれんけど、地元のハローワークは最悪やったわ。
その雰囲気やと私も行きたくないなぁ。
これなら自分で探すか、転職サイトを利用する方が絶対いいよ。
理学療法士が転職でハローワークを利用するメリット・デメリット
ハローワークで転職活動するメリット
まずメリットです。
無料で利用できる
ハローワークは国が運営している施設ですので、職業紹介は無料で利用できます。
また職業紹介以外にも、職業訓練や失業者に対する給付金の受給手続きなどもハローワークは行っていますが、すべて無料です。
求人数は多い
ハローワークは求職者だけでなく、求人募集をする企業側も無料で利用できます。
求人サイトに載せたり、新聞の折込チラシを入れたりするとお金がかかりますが、ハローワークに求人を載せるのは無料です。
ですから「とにかく載せておこう」という軽いノリで、病院や介護施設でも求人を出しているところが多いです。
地元の求人が多い
これもよくいわれていることですが、ハローワークでは地元の求人を多く取り扱っています。
これには理由があって、ハローワークのルールを定めた職業安定法(職安法)の第十七条に次のように書かれています。
第十七条 公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。
つまり「住所を変えなくてもいいように、地元の仕事を紹介するようにしなさいよ」ってことです。
ハローワークで転職活動するデメリット
次はデメリットです。
ハローワークは退職日が決まってないと対応してくれない
ハローワークで仕事を紹介してもらえるのは、
- いま現在仕事に就いていない人
- ○月△日に現在の仕事を退職すると決まっている人
だけです。
ということは「ゆくゆく仕事は辞めようと思ってるので、ハローワークにでもいって仕事を探そうかな」という人は対象外となります。
ケチケチしないで、辞めようと思ってる人には紹介してくれたらええのにな。
これはトラブル回避が目的みたい。
トラブル?
たとえば転職したいAさんがいたとします。
Aさんは転職しようと考えていますが、いま現在職場にはその意思を伝えていません。
そんな人に仕事を紹介すると、Aさんの現在勤めている会社からすれば寝耳に水。
「うちの社員によくも勝手に仕事を紹介しやがったな」と思われても仕方ない状況です。
そんなトラブルを回避するために、あえて現在仕事をしていない人や、退職日が決まっている人にしか仕事を紹介しないのです。
転職サイトで転職するときには、退職日が決まっているかどうかはまったく関係ありません。
退職日が3ヶ月後でも転職の準備をすすめてくれますし、もっといえば転職することが100%決まっていなくても大丈夫です。
「良い条件の職場があれば転職しようと思っています」
でも大丈夫ですし、
「ちょっと転職しようと思ってるんですけど話を聞いてくれませんか」
でも大丈夫です。
転職サイトでは、転職しようと思う気落ちが少しでもあれば相談にのってくれます。
>> PT・OT・ST WORKERに登録するハローワークの求人にはブラック企業もまぎれている
「ハローワークにはブラック企業も多いよ」
これはハローワークで仕事を選ぶときによくいわれていることです。
なにを持ってブラックか、そんな定義はありません。
ただ、さきほどメリットでも書いたように、ハローワークでの求人は無料で掲載できるので、どんな病院や施設でも出すことができます。
書類さえそろっていれば掲載の許可が降ります。
どんな職場なのか、記載条件通りにちゃんと雇用しているのか、雇用した後はどうなのか、ハローワークは知ったことではないのです。
それで後から
「ハローワークに掲載されていた条件と違います」
というトラブルに発展しているケースもあるようです。
これは本当に危ういわ。
会社ならブラックなところもあるって聞くけど、病院とか介護施設なら大丈夫じゃないの?
いや、そんなこともないよ。ブラックな職場がまぎれている可能性は一緒やろ。
もちろん良い病院や介護施設もありますが、仕事の質の担保はなされていないと考えておくべきです。
ハズレを引く可能性もあることを覚えておきましょう。
その点、転職サイトを利用すれば、転職先として紹介する病院や施設の情報を、予め担当者が調査していることが多いです。
ですから、
- どんな職場か
- どんな患者さんが多いか
- 何年目くらいのセラピストがいるのか
- 1日に何人の患者さんを担当するのか
などの情報は即座に教えてもらえるでしょう。
また雇用契約は確実に守られますので安心です。
万が一守られない場合は、転職サイトの担当者が就職後もフォローしてくれるので、その点でもハローワークよりも転職サイトに部があります。
ハローワークは仕事の紹介しかしてくれない
ハローワークでは仕事を紹介してくれます。
別のいい方をすれば、仕事の紹介しかしてくれないのです。
どういうこと?
民間の転職サイトでも、転職先の候補を探して紹介してくれるやん?
それやとハローワークと一緒やん。
転職サイトはいろいろ調べたり、連絡したりもやってくれるねん。
たとえば、給料のことで疑問があって聞きたくなったとしましょう。
担当者に連絡して聞いてもらえばいいのですが、ハローワークでの転職活動では自分で見学時に聞くしかありません。
ハローワークって電話して聞いてくれたりしないの?
そんな心のこもったサービスはやってませんww
ですから、PT-OT-ST.NETや他の求人サイトを見て探しているのとなんら変わりはないのです。
それやったら自分でネットで探すのも同じやしね。
Indeed見てる方がよっぽどまし。
転職サイトでは担当者が自分の手となり足となり、転職に関するいろんなサポートをしてくれます。
聞きにくい給料のことも自分の代わりにズバズバ聞いてくれます。
ハローワーク職員のやる気がない
仕事を紹介することがハローワーク職員の仕事なのですが、紹介したからといって職員にお金が入るわけではありません。
たとえば民間の転職サイトでは、転職したい理学療法士を紹介して就職すれば、転職サイトは紹介先から報酬を受け取れます。
どれくらいもらえるんやったっけ?
だいたい初年度の年収の20%くらいが目安。
この話はこちらで詳しくお伝えしています。
転職サイトは人を紹介しないとおまんまの食い上げになってしまうので、とにかく必死に紹介しようとします。
時には強引すぎると感じる場合もありますが、転職サイトの担当者は良い意味でも悪い意味でも熱心です。
逆にハローワークの職員には熱心さはありません。
淡々と業務をこなすだけ。いわゆる公務員的な仕事しかしません。
それってハローワークの問題?その人の問題?
人によっては親切に対応してくれるらしいけど、俺の担当者はほんまに最悪やった。
「ハローワークの人が親身になって転職を手伝ってくれる」なんて思っていたら痛い目にあいますよ。
パソコンが低スペックでイライラする
ハローワークでは求人をパソコンで検索するのですが、そのパソコンが「いつの時代のやつ?」って聞きたくなるくらい低スペックです。
Wi-Fi環境下でのスマホのサクサクの操作になれている人なら、イライラすることは確実です。
地元のハローワークは、ペンで画面を操作するタイプのパソコンで、キーボードもなかったわ。
キーボード使えない人もおるからやろうけど、一文字一文字ペンで画面をタッチするのはしんどいなぁ。
しかもときどきフリーズするし。
普段パソコンやスマホでの検索になれている人には、かなり厳しい環境だといえるでしょう。
土日祝は休業
ハローワークは国の施設なので、一部を除き土曜、日曜、祝日は営業していません。
理学療法士は土日休みの人が多いと思いますが、土日が休みだとハローワークには行けません。
しかも平日は17時半くらいに閉まります。
まあなんてお役所仕事。
だいたいの人は土日が休みやから、ほんとは土日はオープンしとかなあかんわ。
夕方も閉まるの早いしイケてないなぁ。
ハローワークにめちゃくちゃ行くメリットがあるなら、平日に有給休暇を取ってでも行くことをおすすめしますが、正直そこまでのメリットを感じません。
転職サイトは土日も夜間も対応してくれますので、基本的には連絡は常にとれる状態です。(※日曜日は転職サイトによります)
理学療法士の転職でハローワークをおすすめしない本当の理由
俺が二度と行きたくない理由がなんとなくわかるやろ。
たしかにハローワークに行って仕事を探そうとは思わんなぁ。
でも本当の理由が他にもあるねん。
本当の理由?
ハローワークの求人はネットでも検索できる
後から知ったことですが、実際にハローワークに行ってできる求人検索は、自宅のパソコンでも、スマホでもできます。
まじで?!それやったらハローワークに行かんでもええやん。
探すだけなら行く必要はないんやけど、行く必要がある場合もあるねん。
ハローワークインターネットサービスで検索される求人は、ハローワークから紹介状を応募書類として求めます。
応募書類はハローワークでもらえますので、面倒でもハローワークにまったく行かないわけにはいきません。
ですから、もしハローワークの求人から探す場合には、自分のパソコンかスマホでめぼしい求人を見つけて、ハローワークに行って「この求人に応募したい」といえばいいでしょう。
めぼしい求人の病院名や施設名がわかるなら、転職サイト経由で応募すると、ハローワークより条件がよくなる場合もあるよ。
ハローワークインターネットサービスで検索できる求人には、病院名や施設名がわかるものがあります。
検索一覧のページで、一番左に◎が表示されている求人です。
◎をクリックすると詳細ページが表示されますが、そこに病院名や施設名が書かれてます。
名前がわかれば、転職サイトの担当者に給料などの条件を直接聞いてもらうことができますし、交渉をしてもらうことも可能です。
でもハローワークの求人なんやから、ハローワークを通した方がいいんじゃないの?
基本的にはね。でも通さなくてもいい場合もある。
ハローワークに求人を出している病院や施設は、ハローワークだけに求人を掲載しているわけではありません。
他の求人サイトや新聞の折込チラシなども使っていることもあるので、他から応募がある場合も多いです。
ですから絶対ハローワーク経由でないといけない理由はありません。
ただし、病院や施設とハローワークの付き合いもありますし、ややこしいのを嫌って「ハローワークからの紹介状は必須です」と突っぱねられるケースもあります。
あと国からの助成金や手当が絡む場合は、ハローワーク経由でないダメかな。
なんかややこしいなぁ。
理学療法士はハローワークはセルフイメージを下げるべきではない
そして一番の理由がこれです。
さきほども書きましたが、ハローワークの雰囲気ってお世辞にもいいとはいえないですよね。
うす暗い部屋の中で、やる気のない職員がダラダラと働いています。
そして身なりのきれいではない求職者が、やる気なさそうにパソコンを触っています。
並んで座ってパソコンを操作していると、自分もなんとなく落ちぶれた気分になってしまいました。
ハローワークに通う人って、本人は必死に仕事を探しているつもりでも、志を高く持って仕事を求めているように見えないことがあります。
求職に来ている人すべてがそうとはいいませんが、通うことが日課になっている人もいて、そんな中に自分がいると思うとぞっとしませんか?
「自分の来るところじゃない」
最終的にハローワークに紹介状をもらいに行くことになるとしても、検索は自分のスマホやパソコンでできるのですから、なおさら行く意味がないですよね。
セルフイメージが下がるので、ハローワークに行って探すのはやめましょう。
ハローワークよりも好条件で転職する方法
ハローワークで仕事を探すなら、絶対転職サイトを利用した方がいいです。
転職サイトでは担当者が私たちの転職活動をサポートしてくれます。
- 希望する条件を伝えれば、条件に合う病院や施設を探してくれる。
- わからないことや疑問に思うことを私たちの代わりに聞いてくれる。
- 給料など条件の交渉をしてくれる。
- 見学や面接のアポイントメントをとってくれる。
- 面接の同行をしてくれる。
- 就職後のフォローをしてくれる。
など、サポートは多岐にわたります。
ハローワークなら紹介されるだけですが、転職サイトでは紹介先がどんな職場かをリサーチして、詳しい情報を教えてくれます。
しかも利用は無料。退職日が決まっていなくても、相談だけでもできます。
実際私も利用しましたが、条件はかなり良くなりましたし、何より転職活動がかなり楽に終えることができました。
くどいようですが、ハローワークで転職先を探すなら転職サイトを利用してください。
ハローワークよりも好条件で就職する可能性が高まります。
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