理学療法士1年目の目標は10年後働く自分をイメージして創り上げる

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理学療法士1年目には「目標を決めろ」と職場や先輩からいわれるけど、どんな目標を持てばいいか悩みませんか?

治療技術を上げること?知識をつけること?

それが大事なことはわかってるけど、社会人として成長することも大事だと思うし。

何を優先すべきか、迷ったあげく、なんとなく過ごしてしまう・・・。

挙句の果てに、淡々と治療するだけの日々を送るだけ。

だから最近は悩んでいる新人理学療法士にはアドバイスするようにしてます。

理学療法士1年目は、今後の理学療法士人生を決める一番大事な1年といっても過言ではない。

だって1年目に目標を定めてがんばれる理学療法士はその後も成長できるから。

だからムダに悩んだり、考えたりして過ごしている時間なんてない。

そこで今回は理学療法士1年目の目標の立て方について書こうと思う。

新卒理学療法士でこれからの目標を決めかねている人は、この記事を読めばきっとヒントになるはず。

この目標の立て方を知らないと、昔の私と同じようになんとなく日々を過ごしてしまって、同期と差がついてしまいますよ。

ぜひ最後まで読んでみて。

目次

理学療法士としての目標は10年後をイメージしよう

まず最初に一番大切なことをいうよ。

それは理学療法士1年目の目標を立てるときには、10年後の自分をイメージするってこと。

なぜなら目の前のことに集中するよりも、目標は遠くに置いた方が自分を見失いにくいから

たとえば、この写真を見て。

新人女性理学療法士が遠くに見える富士山を見ている画像

遠くに富士山が見えてるよね。

富士山の山頂を目指すなら、山頂までの道筋をある程度イメージしないとあかん。

一歩ずつ歩いても山頂に着けるかもしれないけど、それだと道を見失う可能性もある。

だから10年後に自分はどんな理学療法士になりたいか?

それをしっかり定めていれば、2年目、3年目、5年目で、迷ったときにがそれを拠り所にすればいい

妻ちか

10年後に理学療法士として働いている自分かぁ。なんか難しいね。

ゆういち

もしイメージしにくかったら、身近な先輩を目標にしてもいいよ。

もし10年後の自分がイメージできないなら、憧れの先輩や、職場で尊敬されている先輩を目標にする。

そんな先輩がいないなら、自分の中で理学療法士としての理想像を創り上げて目標にすればいいよ。

「えっ?1年目は治療技術を上げるんじゃないの?」と思ってたかもしれないね。

治療技術を上げることは大事なことやけど、そんなのはちっちゃいことなんだ。それよりも長期目標をまずは立ててみよう。

理学療法士1年目の目標を立てるときには、10年後の理想の自分をイメージする。そうすれば目標に向かって進みやすいし、迷ったら思い出してもう一度がんばれる。

理学療法士としての今後は実は1年目にかかっている

そしてもうひとつ大事なことがある。

それは新人の頃にがんばれる理学療法士はその後も成長しやすいってこと。

なぜなら、最初に勢いがつけばあとはスムーズに走り続けられるから。

妻ちか

なんとなくいうてることはわかるけど、これはなんでやろね?

ゆういち

これは自転車に乗るときを想像してもらえばわかりやすい。

自転車は始動時にはぐっと漕がないとすすまないよね?最初は力がいる。でも何回か漕ぐと、漕ぎ始めに比べるとそれほど力がいらなくなる。

これと一緒。

1年目は自転車でいうと漕ぎ始めみたいなもの。最初はすごく苦労するし、しんどい時期もある。

でもここでふんばって努力すれば、あとはすーっと走り出せる。逆にいうと、新人の頃にさぼった人は後からがんばっても伸びない。

実際、多くの中堅理学療法士が、なんとなく患者さんの評価や治療ができてくるのは3年目くらいといってます。

その頃からようやく自信もついてくる。

もちろん何年目になっても努力は必要だし、自己反省の繰り返しだけどね。

新人の頃に理学療法士としてがんばれる人は、その後も順調に成長できる。

漕ぎ始めはしんどいけど、それを乗り越えたら3年目くらいから何かが見えてくる。

理学療法士1年目の目標は治療者としての成長

ではここから1年目の理学療法士としての具体的な目標ね。

理学療法士1年目の具体的な目標はずばり治療技術の向上。これ以外にないし、これにすべてがついてくる感じ。

たとえば新人にはSV(スーパーバイザー)がついて、臨床での業務を指導してくれるよね。

そのときに知識や思考の方法も教えてくれると思うけど、結局すべては治療技術を上げるためだと思う。

病院内で勉強会を開くのもそう。研修会に行くのも、講習会に行くのも、すべては患者さんにより良い治療を提供するためにある

その患者さんや利用者さんのニーズに合った治療や運動を提供できるようになること、これ以外に目指すことはない。

ただし新卒の理学療法士には難しい。

その人、その人に合わせた治療を完璧に提供するなんて無理。

妻ちか

じゃあどうすればいいの?

ゆういち

自分のできることを精一杯ぶつけるしかないね。

新人だからダメというわけじゃない。

新人だからよいものを提供できないとあきらめるのがダメ

「先輩だったらどんな治療をするんだろう?」とか考えてる暇があったら、文献を読み漁って自分にしかできない治療をしよう。

理学療法士1年目には誰よりもがむしゃらに、精一杯をぶつける。

新人はそれしかできないし、何より患者さんは一生懸命さを望んでいる。

新卒理学療法士は治療以外でも目標を持とう

治療技術を身につけないといけない、それはみんなわかってるから努力する人は多い。

でもちょっと待って!あなたは治療者である前に社会人。社会人としてのマナーも身につけないとね。

だって、マナーは患者さんや利用者さんとの信頼関係を作る大事な手段のひとつだから。

妻ちか

「最近の若者は」っていいたくないけど、いいたくなることは多いなぁ。

ゆういち

学生なら自分たちの価値観が優先でええんやろうけど、勤めるとそういうわけにはいかんね。

考えるべきことは、

  • 社会人としてのマナーや常識
  • 医療人としてのマナーや常識
  • 所属先の従業員としてのマナーや常識

社会人としてのマナーにはこんなやつね。

  • 電話のマナー
  • 言葉づかい
  • 身だしなみ
  • 何かあったときの報連相
  • 政治や社会のニュース
ゆういち

最近は新聞を読まない人が多いから、旬のニュースがわからない若手が多い。

妻ちか

若い子からしたら、「それは理学療法と関係ない」って思ってるんやろうね。

社会人としてのマナーや常識は、患者さんとのコミュニケーションや信頼関係の基礎となるもの。

金髪でヒゲがボーボーの理学療法士に担当して欲しい患者さんはいないでしょ?(よほど実力があれば別ですが)

次に医療人としてのマナー。

  • 守秘義務の遵守
  • 医療人としての倫理観を持ち続ける
  • 他職種との信頼関係

医療人としては守秘義務はうるさくいわれる。

個人情報の保護の観点から、患者さんの情報は他言したらダメ。

このあたりは日本理学療法士協会が「理学療法士の職業倫理ガイドライン」を発表してるから、それを一読しようね。

妻ちか

守秘義務と個人情報保護は大きく書いてあるな。

ゆういち

あと個人的にはモラルね。最近事件を起こして逮捕される理学療法士も多いから。

最後が病院や介護施設の従業員としてのマナー。

  • 就業規則の遵守
  • 遅刻や欠勤時の連絡

これは社会人や医療人としてのマナーとかぶるものもあるけど、要は所属先のルールには従わないといけないってことね。

たとえば勤めている病院の就業規則に副業禁止って書かれてたら、非常勤で働いたらダメ。

病院としては副業して欲しくないってことだから、従業員はそれを守らないとあかん。

理学療法士である前にあなたは社会人であり医療人。

治療技術以外にも新人にはやるべきことはある。

新人理学療法士は同期と切磋琢磨しよう

新人理学療法士が目標を持つなら、ぜひやって欲しいのは同期を意識すること。

よきライバルを持てば、成長も加速する。

同期は切磋琢磨できるライバルだと考えましょう。

妻ちか

同期とは仲良くしないとね。

ゆういち

いや、別に仲良くする必要はないよ。あくまで切磋琢磨できる関係が大事。

同期がたくさんいても、努力しない仲良しグループで終わったら意味がない

好きでも嫌いでもいいから、同じ目標を持つ仲間で、「あいつには負けたくない」と思える関係にあるかが重要。

そうやってお互いを意識して成長できる同期の存在は、新人理学療法士の成長には欠かせない。

もし同期がいないなら、2年目の先輩や次に入ってくる後輩とともに競い合おうね。

同期とはいい意味でのライバル関係が大事。互いに切磋琢磨して成長しよう。

まとめ

理学療法士1年目の目標について書いてきたけど、長くなったのでまとめるね。

理学療法士1年目の目標
  1. 理学療法士1年目の目標は10年後をイメージする。
  2. 1年目にがんばれる理学療法士はその後も成長できる。
  3. 治療技術も大事だが、新人理学療法士には学ぶべきことは他にもある。

新卒理学療法士の目標に悩んだらぜひ参考にしてね。

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