ブランクがあるから理学療法士への復帰は難しい?
答えはNO!まったく問題なし!
なぜならブランク明けでも就職しやすい理由があるから。
ブランクがあっても積極的に雇用する病院や介護施設もあるしね。
出産や子育てで現場から離れてても大丈夫やで。
理学療法士以外の仕事に就いていた人もOK!
- なぜブランクがあっても理学療法士は再就職できるのか。
- 理学療法士のいま現在の就職事情
- ブランクありの再就職で転職サイトをすすめる理由
出産や育児を機に一旦理学療法士を辞めている人で、「そろそろ仕事に戻りたいけどブランクがあると就活が厳しいんじゃない?」と考えいてる人。
いろいろ理由があって理学療法士を辞めたけど、やっぱり復帰したい人
理学療法士に戻りたい、その気持があれば大丈夫。
何度もいうけど、ブランクなんて関係ない。逆に追い風になることもある。
ブランクありが追い風に?どういうこと?
もしあなたが、ブランクがネックになって理学療法士としての再就職を悩んでいるなら、ぜひ最後まで読んで欲しい。
求人数は2万5千件以上で業界最多レベル。理想の職場がきっと見つかる。
ブランクありでも問題なし!理学療法士が再就職できる理由
ブランクあっても理学療法士が再就職できるというのには、3つの理由がある。
- すべての職場が新人理学療法士を欲しいわけではない
- ブランクありの理学療法士が再就職すると雇用者が助成金を受け取れる
- 理学療法士に復帰したい気持ちが大事
大事なことなので、詳しく説明するね。
すべての職場が新人理学療法士を欲しいわけではない
後で述べるが、理学療法士の就職は正直厳しくなってきている。
学校が急増して、これだけ新卒の理学療法士が輩出されれば仕方がない。
でもちょっと考えてみて。
すべての病院や介護施設が新卒欲しがっているわけじゃなくて、経験者に来て欲しい職場もある。
たとえば訪問看護ステーションなどの介護事業所やクリニックでは、経験のある理学療法士を求めることが多い。
それはなんで?
病院みたいに教育しようにもできないことが多いから。
介護施設やクリニックでは、じっくり教育するのが病院に比べて難しい。
たとえば、訪問リハビリで新人を育てるといっても、
- 理学療法士としての知識
- 理学療法士としての技術
- リスク管理
- 患者さんとのコミュニケーション
- ケアマネなどとのコミュニケーション
- 保険点数など制度的なこ
を短期間で習得するのはかなり難しいし、長い時間かけても訪問リハビリの経験だけで、完璧にマスターできるかはわからない。
しかも新卒を育てるとなると、経験者がひとり付きっきりに近いカタチで教育しないといけないから、その分でマンパワーが取られる。
それなら経験者を雇った方が早いし確実でしょ?
経験者を求める求人票には「経験3年以上、ブランク可」などと条件が付いている。
このような求人を見つけたら、ブランクがあってもチャンス。
だって雇用者が「ブランクあってもこちらで面倒みますので、ぜひ来てください!」といってるようなものだから。
いくら新卒が増えようとも、将来的にも経験者の採用枠はゼロにはならないと思う。
そうブランクがあっても再挑戦できる環境はなくならない。
じゃあすぐに再就職せんでもええんやね。
年々理学療法士は増えてるから条件は厳しくなるかも。
だから再就職したいなら、できるだけ早いうちがおすすめなんやね。
経験者の採用枠はゼロにはならないといっても、経験者も増えるから当然採用枠が早く埋まってしまう。
もしあなたが「そろそろ現場復帰したい」と考えているなら、すぐにでも動き出した方がいいだろう。
ブランクありの理学療法士が再就職すると雇用者が助成金を受け取れるメリットあり
トライアル雇用助成金(一般トライアルコース)という制度を知ってますか?
厚生労働省のホームページに書かれている概要はこんな感じ。
「トライアル雇用」は、職業経験の不足などから就職が困難な求職者を原則3カ月間の試行雇用することにより、その適性や能力を見極め、常用雇用への移行のきっかけとしていただくことを目的とした制度です。
あまり知られてないけど、何からの理由で離職期間が1年以上ある人を採用すると、毎月最大4万円(最長3ヶ月)の助成金が支給されるという制度。
トライアル雇用の対象者はこちら。
次のイ~ヘのいずれかに該当する者
イ 紹介日において就労の経験のない職業に就くことを希望する者ロ 紹介日において学校を卒業した日の翌日から当該卒業した日の属する年度の翌年度以降3年以内である者であって、卒業後安定した職業に就いていないもの
ハ 紹介日前2年以内に、2回以上離職又は転職を繰り返している者
ニ 紹介日前において離職している期間が1年を超えている者
ホ 妊娠、出産又は育児を理由として離職した者であって、紹介日前において安定した職業に就いていない期間(離職前の期間は含めない。)が1年を超えているもの
ヘ 紹介日において就職支援に当たって特別の配慮を有する次のa~hまでのいずれかに該当する者
a 生活保護受給者
b 母子家庭の母等
c 父子家庭の父
d 日雇労働者
e 季節労働者
f 中国残留邦人等永住帰国者
g ホームレス
h 住居喪失不安定就労者
これを見ると「何らかの理由」には妊娠や出産、育児はもちろんOKだし、理学療法士を辞めて現在ニートの人でも助成の対象であることがわかる。
この制度を職場が利用すれば、ブランクありの再就職に支払う給料の一部に充当できるので、雇用者にとってもメリットが大きい。
たかが4万円やけど、雇用者にもメリットがあるってところが重要。
トライアル雇用助成金には、その他にも条件があるので詳しくはこちらを見てね。
ブランク明けでも大丈夫!理学療法士に復帰したい気持ちが大事
最後がこれです。
月並みな言葉で申し訳ないけど、結局理学療法士に復帰したいと強く願う気持ちがある人は大丈夫。
なんとかなります。
でもブランクがあって、久しく患者さんに触れてなかったら不安やと思うで。
そりゃそうやろうね。でも手についた感覚は体が覚えてるから問題ないよ。
小さい頃にスイミングで泳ぎを習った感覚は一生体が覚えている。
しかも2~3年スイミングで習っただけでも一生泳げるよね?
理学療法士もそれと同じです。
患者さんの体に触って感じていたことは、いまは思い出せなくても、働き始めて患者さんの体に触れていけばすぐに思い出す。
あなたが新卒で四苦八苦して患者さんと向き合っていた経験は、絶対に無駄にはならないよ。
最新の治療技術や手術方法など勉強することもあるけど、解剖や生理学は昔も今も変わらんしね。
たしかに患者さんの体の構造は変わらんもんな。
やろ?だったらあとは復帰への一歩を踏み出せるかどうかやで。
ブランク明けでも、患者さんの治療には思っているよりすんなり入れるので、心配しなくてもいいですよ。
理学療法士の現在の就職事情を確認しておこう
理学療法士の就職状況は年々厳しくなっている
さきほども上で少し触れたので、うすうす感じているかもしれないが、理学療法士の就職事情は年々厳しくなっている。。
毎年1万人も理学療法士が輩出されてるんやから、就活が楽になるわけないわ。
イス取りゲームで席がどんどん埋まっていく感じやね。
イス取りゲームと違うのは、新しい施設ができるからイスは毎年少しだけ増えることかな。
でも1万人に対してやったら少なすぎるよなぁ。
この表をみて。
引用)日本理学療法士協会 国家試験合格者の推移のデータより
これを見ると、この10年間、理学療法士の国家試験合格者数が、毎年8千~1万人くらい。
特にこの7年は1万人前後で推移していて、理学療法士が世の中にたくさん輩出されていることがわかる。
毎年1万人前後の理学療法士が新たに旅立つということは、新卒が全員就職するためには就職枠が約1万席必要。
養成校の就職率を見たら、ほぼ100%で推移してるやん。
そうやねん。
理学療法士の大学や専門学校のホームページを見ると、必ずといっていいほど「就職率100%」などの高い数字を誇示している。
就職率が高くないと学校には入学してくれないので、高い数字をアピールしないといけない。
不思議なことに、どの養成校のホームページを覗いても就職率は100%か、100%に近い数字になっていること
だって就職先はどんどん減ってるはずなのに。
これを見ると「まったく就職先がない」と意味で就活が厳しくなってきているわけではなさそう。
実は理学療法士の就職が厳しくなっているには、別の意味がある。
理学療法士の就職では人気の病院や介護施設の募集が減った
30年以上前なら、どんな職場からも理学療法士は引く手あまただった。
大学病院でも、市民病院でも、有名な総合病院でも、自分が就職したいと思えば、先生や知人のツテで就職がほぼ可能。
でもいまは、人気のある病院や介護施設には就職しにくくなっている。
それは、
- 人気のある職場は人がなかなか辞めないから募集ない。
- 求人をだせば就職試験の倍率が高くなる。
ことを意味する。
私たちの新卒の頃は、本当に就活が簡単やったもんね。
いまは本当に求人が減ったし、求人がでても希望者が殺到して倍率がえらいことになってるわ。
以前、ある鉄道系病院の就職試験では、求人2人に対して160人の応募があったとのこと。
倍率80倍。こりゃ就職試験で受かるのは無理。
ただ人気病院や施設への就職枠は減っているものの、少し前まで就職することが少なかったクリニックや介護施設などへの就職が増えている。
クリニックはわかるけど、介護施設って?
訪問看護ステーションの求人が激増してる。
結果的には、理学療法士はどこかに就職できる状況は続いていて、就職率が100%近い状態をまだ保てている。
理学療法士の就職時の給料条件が下がっている
どこかに就職できるといっても、給料の条件は確実に下がっている。
自分が経営者の立場になって考ればわかるけど、求職者が多いのであれば、ある程度条件を下げても必ず応募者は現れるでしょ?
しかも、人気の職場になればなるほどその傾向は強くなる。
昔はクリニックや介護施設は給料が高かったけど。
いまはクリニック・介護施設だからってお金は高くないわ。
理学療法士として女性としての将来を見据える
これは再就職を希望する女性向けの話になるが、再就職することは単に仕事に戻ることだけを意味するものじゃない。
もうひとつ大事なことがある。
それは人として、女性としての将来を考えるってこと。
俺らは仕事を続けることばっかり考えてきたから、子どもが大きくなって本当に苦労してるよな。
ほんまに。趣味もないし、一緒に遊びに行く友だちも少ないし。
いまから考えると、もっとやり方はあったように思う。
子どもが大きくなってからどう過ごすか、いまの若い人たちには考えといて欲しいわ。
私たち夫婦は理学療法士としてずっと働いてきた。
子育てに追われ、やりたいことを我慢して、親の力も借りながらなんとかやってこれた。
ただ子どもたちが手を離れる歳になり、ふと立ち止まったときに少し寂しさもある。
残りの人生をどう過ごすか、夫婦で時間をとって話し合うことがなかったから。
これは本当にさびしい。
ブランクがあって理学療法士に復帰することも大事やけど、自分の将来のことも考えとかないと。
ほんまにいまになったらそう思うわ。
もし再就職にあたり、家族や子どものことが不安なら、時間的に余裕のある非常勤(アルバイト・パート)で始めるという手もあり。
いきなり常勤(正社員)になると、帰りが遅くなって、家事や育児に手がまわらなくなる可能性がある。
まずは非常勤で復帰して、余裕ができれば常勤に切り替えてもいいでしょう。
仕事も家族も、そして自分も理想とするカタチを探しましょう。
理学療法士のブランクという足かせは転職サイトが外してくれる
ここまで読めば理学療法士のブランクからの再就職への可能性が見えてきたでしょ?
あとはどこに就職するかやな。
そうやねん。しかもブランクがあると就活も条件付きになるからちょっと大変やしな。
ブランクありの場合、就活で何が苦労するって、自分ができるって信じきれないこと。
どれだけ再就職できるっていわれても、働き始めるまでは不安だから、なんか自分に自信が持てずにいる。
そんな状況だから、積極的に就活できずにいる人が多い。
あなたは大丈夫ですか?
もしブランク明けで就職活動に不安があるなら、理学療法士の転職サイトを利用してみればいい。
転職サイトでは、キャリアアドバイザーと呼ばれる担当者があなたの希望に沿った就職先を探してくれる。
キャリアアドバイザーに「ブランク可の求人」と希望を伝えてください。
ブランク明けの場合、いきなり何十人も担当患者さんを持たされると困るよね?
だからブランク明けでも、すんなり仕事に入っていけるような職場や環境はすごく大事。
キャリアアドバイザーはたくさんの理学療法士の転職をサポートしてきたプロ。
どんな職場がブランク明けの人に向いているのか熟知している。
さらにどんな職場なのか詳しい情報を知っている場合もある。
たとえば就職後にどれくらいの人数を担当するとか、1日何単位みるとか、わからないことはその職場に電話で聞いてくれる。
転職サイトの利用は完全無料です。
いますぐ再就職するわけではなくてもOKだし、再就職の相談だけでも大丈夫。
登録していまの理学療法士の就職状況や、ブランク明けで就職するときの注意点などを聞いておけばいい。
いつでも動けるからね。
ブランクからの復帰におすすめの転職サイトはPT・OT・ST WORKER
セラピストの転職で最大手で、求人数がめちゃくちゃ多い。
相談窓口もあるから、不安あればそちらで実際に相談や面接の練習ができる。
全国どこでも対応してるので、ぜひ登録してみてね。
再就職に向けて一歩踏み出したい人は、ぜひ登録して相談してみよう。
ブランクがあっても大丈夫。
あなたが思っているより、すぐに仕事の勘は思い出すから。まずは一歩踏み出そう。