「もう理学療法士を辞めたい」と悩む新卒1年目のあなたに贈る魔法のアドバイス。
それは「辞めたかったら辞めたらええけど、3つの質問に答えてからね」です。

3つの質問?何それ?

1年目のこの悩みは「辞めたい・・」の続きが大事やねん。
新卒1年目の理学療法士でも、本当に、100%、誰がなんといおうと、しつこいくらい自問して辞めたいと思えば辞めればいいと思う。
どの業界でも仕事に就いてすぐに辞める人は一定数いますし、理学療法士にも向き不向きはある。
世間的に見れば新人がすぐに仕事を辞めることが、特別なことではまったくない。
一方で、「辞めたい」と話す1年目の理学療法士は、理学療法士の仕事を続たい気持ちも持っている。
この記事を読んでいるあなたはおそらく新卒1年目の理学療法士(もしくは2年目の人もいるかもしれませんが)でしょう。
「心の底から理学療法士を辞めたいと考えていますか?」
「本当は理学療法士を続けたいと思っていませんか?」
「もう辞めると決めたので」というあなたも、せめてこの記事を読む時間だけでも私にください。
そして「実は理学療法士を続けた気持ちもあります」というあなたは、絶対最後まで読んでください。
最初の質問はこちら。
どうして理学療法士の仕事を選んだのですか?
これを頭の片隅に置きながら、読み進めてください。
- 1年目で理学療法士を辞めようと思っている人
- 自分は理学療法士が向いていないと感じている新卒の人
- 本当は理学療法士を続けたいけど、どうしていいかわからなくなっている新卒の人
- 理学療法士の楽しさを見いだせず、将来に不安を感じている1年目の人
- 上司からのきつい指導や教育についていけずに、気持ちが折れる寸前の人
今回は新卒1年目の理学療法士が辞めたいと考えたときの本心と、その原因別に対処方法をお伝えしていきます。
簡単なことではないのはわかっていますが、あなたの閉塞感を打破する一助になれば幸いです。
求人数は2万5千件以上で業界最多レベル。理想の職場がきっと見つかる。
理学療法士1年目で辞めたいと思うのはダメ?
先にこれだけはいっておきます。
1年目の理学療法士で辞めたいと考えるのは、決して珍しいことではありません。
どちらかというと、みんな新卒3年目までに一度はぶつかる壁だと思ってね。
だから「この前入職したところなのに、もう辞めたいって思う自分は理学療法士失格だ」なんて考えなくていい。
むしろそうやって悩む人の方が、真剣に理学療法に向き合っている裏返しでもあるので。
それを踏まえて、この先を読みすすめてください。
理学療法士1年目で辞めたくなる理由は3つある
1年目の理学療法士は夢や希望にあふれていると思いきや、中には入職して間もない頃に想像していた世界と違って、
「もう理学療法士を辞めたい」
と涙を流している人はいる。

私は難しさを感じながらもやりがいもあったなぁ。

新卒は新卒で悩むことはあるし、責任感が強い子は考えこんじゃうからね。
理学療法士として働き始めると、楽しいことばかりあるわけではないのは、ある程度覚悟していたと思う。
でも想像と違う現実を目の当たりにして、あまりにつらくてて辞めたくなる人はいる。
1年目の理学療法士が辞めたいと悩む理由は主に以下の3つに分類される。(複数の場合もあり)
- 先輩理学療法士のように治療や仕事できない自分が嫌になっている
- 職場のスタッフや患者さんとの人間関係に悩んでいる
- 業務や雑務に追われて日々過ごしている
1つ目は自分の中にある問題、
2つ目は置かれた環境(職場)の問題、3つ目は自分と他者との問題です。

以前俺が新人教育で担当してた子は全部で悩んでたわ。

それはつらいね。あんたが上司って・・ww
そこに、憧れていた理学療法士になって、1年目で辞めたいと思っている自分への悔しさや情けなさが加わって自分が嫌になっていく。
基本的はこれらの原因をなんとかすれば理学療法士を続ける道は開ける。
逆にこれがうまくいかないと、別の道に進んだ方があなたにとっていいのかもしれません。
それぞれ詳しくみていこう。
すごい先輩理学療法士にも新人の頃はあった
1年目の理学療法士の一番大きな悩みは治療ができないこと。
上司や先輩と比べて治療がうまくできないと感じてしまう。

新卒だから、当たり前やん。

当たり前なんやけど、それがすごく重荷になってしまう子もいるわ。
うまく治療ができないから勉強したり、治療技術の講習会に参加したり、自分なりに努力する。
それでも治療技術の向上を感じられるほど簡単には変わらない。
正義感の強い人だと、そのうち患者さんに迷惑をかけているようで真剣に悩み始めて、
「自分が担当じゃなかったら、もっと良くなってるかもしれないのに・・・」
と申し訳ない気持ちでふさぎ込んでいく。
これがさらにひどくなると、
「自分は理学療法士には向いていない」
となって、理学療法士を辞めたくなっていく。

なかなか深刻やね。

ほんと負の連鎖。みんな楽観的な性格やったらええねんけどな。

私もストレスはあったし、私なりには悩んでたなぁ。

新人なら責任は上司に押し付けるくらいでもいいのになぁ。
メンタルもボロボロになって、早ければいわゆる五月病と呼ばれる頃にうつ病になる人もいる。
そんな悩みを抱えている1年目の理学療法士に、私はいつもこう伝えている。
「1年目でうまく治療できたら、俺らの立場ないやん」
月並みな言葉で申し訳ないのですが、1年目でうまく治療できる理学療法士なんていません。
いま偉そうに新人を指導している5年目や10年目の理学療法士にも、脇汗かきながらもがいていた時期が必ずある。
そのように汗をかきながらもがき苦しむ時期を、すっ飛ばして成長することなんてできません。
うまく治療できている同期に遅れをとっている感じがするかもしれませんが、そんなの気にする必要はないですよ。
同期だって同期なりに悩んでいるはず。
臨床経験があるから偉そうにするのはダメですが、臨床経験こそが人を成長させてくれる。
そしてもがき苦しむからこそ努力して成長できる。
寿司職人の修行では「飯炊き3年握り8年」といわれているし、うなぎの蒲焼を上手に焼くには「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」といわれている。

これを見るとせめて11年は努力し続けて悩まないと。

でも11年間努力しても、まだ治療できないってそのときに悩むんやろね。

そうやと思う。だから一生勉強は続けないとあかんねん。
もしあなたが「そんなに努力できません」というなら、厳しいですが理学療法士を辞めた方がいい。
だって努力できないなら、一生治療はうまくできないでしょ?
プロ野球でいえば「練習しません」と宣言しているようなもので、大成するわけがない。
新卒ならまだ20代。
大学や専門学校に入ってやり直せる年齢だと思うので、いますぐ理学療法士を辞めることをおすすめします。

1年目から悩める人って素敵やと思うねん。

それはなんで?

それだけ自分の理想が高いってことやろ?ギャップに苦しんでいるだけで。

たしかに。私はそこまで高い理想は持ってなかったから苦しまなかったのかも。
- 「新卒1年目の理学療法士ならそれが当たり前」「先輩もそうだった」と開き直って前向きに受け入れる。
- 社会人1年目は失敗の連続でもいいから、努力し続ければ道は必ず開ける。
理学療法士1年目で人間関係を築くコツはバカとあきらめ

もうひとつ、新卒1年目を悩ませる問題。それは人間関係。
職場でスタッフとうまくコミュニケーションをとれなかったり、患者さんと信頼関係を築けなくて接し方がわからなくなる人もいる。

私も新人の頃は話すのが苦手やったわ。

おしゃべりが苦手でも、必要な情報はとらないと治療はすすまないもんね。
人間関係はスタッフと患者さん(利用者さん)に分けて考えてみる。
理学療法士の上司は簡単には変わらない

新卒1年目の理学療法士が、職場の人間関係で悩むとしたらほとんどの場合は上司との関係。
科長や主任との関係かもしれないし、5年目や10年目の先輩理学療法士との関係かもしれません。
上司の指導方針や教育方法に悩んでいる人もいれば、上司のパワハラに悩んでいる人もいる。
単刀直入に申し上げると、人間関係をうまくするのは簡単ではない。
相手と自分の地位やポジションを考えると、ちゃちゃっと解決するのは難しいでしょう。
ただひとついえることは、残念ながら理学療法士の上司は簡単に変わらない。

新人の頃「俺のいうことが気にいらんかったら辞表もってこい」ってよく科長にいわれたわ。

それイジメやろ。いまやったらパワハラで問題になるわ。

病院って狭い社会やから上司のいうことは絶対って雰囲気があったわ。

新人の立場だとそうかもしれんね。
この科長に限らず、理学療法士ってちょっと変わりものが多い(印象・・・)。
だって病院っていう狭い社会に生きてきて、その狭い社会のルールが当たり前になってるのだから視野が狭い。
「それはおかしいだろう」ってことでも、意見は聞き入れてもらえず、「おまえが間違っている」と悪者にされて干されてしまう。

科長は病院側の人間やから、部下の不満より組織の方針を部下に通すことを考えてる。

話のわかる上司はいないんかな?

話がわかる上司ほど、実力があったり、ええ人やったりして違う病院にいってまうわ。
ここで大事なのは上司に変わることを期待しないこと。
「変わるかも?」と期待すればするほど、自分が傷ついてしまいますのでそれはあきらめましょう。
「上司が変わらないなら自分が変わらなければ」という人がいる。これは正しい意見です。
でも変な人が多い理学療法士の上司対策としては、上司が変わることを期待するのはおすすめしません。
自分が変わる努力、上司に合わせる努力をしたとしても、すべてが好転しないでしょう。
映画のようなハッピーエンドが待っているなら嫌味の1つや2ついわれても耐えますが、結局自分の努力が無駄になる可能性もあります。

なかなか上司が自分に合わせてくれることはないもんね。

上司からしたら「なんで俺が合わせるの?」って感じやと思うわ。
上司との人間関係は知恵の輪みたいに、なかなか外れないものだと考えてください。
そう考えた方が心は楽になります。
新卒理学療法士がスタッフと意思疎通をはかるならバカになれ

過激な見出しやね。バカになれ?

バカっていうても、勉強しなくてもいいって意味じゃないよ。

じゃあどういう意味?

関西でいう「アホ」の意味やな。
関西弁(大阪弁)で「おまえ、アホやなぁ」といったとき、「バカなんだけどなんか憎めない奴」という意味がこめられています。
要はちょっと愛情もあるってこと。
さきほどもいいましたが、新人なんて知らなくて当たり前、できなくて当たり前。だからプライドなんか捨てて、教えを乞えばいいのです。
これは対科長、対上司だけでなく、作業療法士(OT)や言語聴覚士(ST)もそうですし、他部署もそうですね。

新人の頃はよく病棟で看護師さんに教えてもらったなぁ。

教えてもらえるのは新人の特権やもんね。
聞いてもいいのか悩んでいるのは時間のムダ。
とりあえず3年目までは新人特権として聞けばいいのです。
指導されても全然学ばないタダのバカになってはダメですが、積極性があってかわいがられるアホになるのはOk。
患者さんとコミュニケーションがとれないならあきらめも大切
理学療法士は物を売る商売ではありません。
人間対人間の仕事ですから、どうしてもコミュニケーションをとるために会話が必要になる。
ただ理学療法士になった人の中には話すのが苦手、会話をどう組み立ててわからない人もいる。
コミュニケーションがうまくとれないと感じる人はとにかく話す、対処法はこれしかありません。

でも、ただ話せばいいってもんでもないよね?

その通り。どんなことに反応して、会話が盛り上がるか、それを感じることが大切やね。
うまくコミュニケーションをとるために会話をするなら、患者さんの興味・関心がある分野から入っていくのが一番簡単。
野球が好きな患者さんなら野球の話から入ればいいし、カラオケが好きな患者さんならカラオケの話から入ればいいでしょう。

家族、特にお孫さんの話題は鉄板ですよ。
治療と関係がない話ばかりだと問題ですが、アイスブレーキングがなくていきなり本音を話してくれることもない。
イメージとしてはこんな感じ。
【患者さんとのコミュニケーションのイメージ】
患者さんのテリトリーにあるもので、自分のテリトリーにあるものを探して近づいていく。
そのときいきなりガバっと入り込むと拒絶されるので、話せる共通項を見つけて少しずつ入っていくのがポイント。
もし話の突破口(=話のきっかけ)となる共通項がなければ、そこは自分が調べるなり、探るなりして話の突破口を見つけてください。
調べるときは少し広く深く調べないと、関心がないことがバレてしまう。
関心がないのがバレると余計に距離感ができてしまうので注意してください。
たとえば患者さんが野球が好きで「昨日、巨人負けましたね」って話をふるなら、巨人の選手の名前や、試合の内容(どんな選手が活躍したかなど)くらいは知っておかないといけませんよ。
それでも、どれだけ努力してもうまくコミュニケーションをとれない患者さんもいる。
そんなときは思い切って、コミュニケーションをとるのをあきらめましょう。

あきらめるの?

だって楽しく話してくれないんだったら、話すのは苦痛やろうし。
実際、臨床を20年くらい経験してきても、話せない患者さんはたくさんいた。
最近美容院でも話しかけられるのが嫌な人が増えているとどこかに書いていましたが、それと同じ。
最低限の会話で必要な情報さえとれれば、話さずに治療すればいいのです。無理に会話しなくても、信頼関係は治療で成り立たせることができます。
理学療法士1年目は頼りないと見られがちなので壁をぶっ壊す
もうひとつ新卒1年目ならではの悩みがこれ。
新人はふわふわ足が地に着いていない感じがあるので、患者さんから頼りなく見られることがある。

俺もこれでけっこう詰め寄られたことがあったわ。

どんなこといわれたの?

「あんた1年目やろ?こんな人に任せられへんから他の人に担当替えて」ってストレートにいわれた。

けっこうきついね。

実際、患者さんが満足するような治療が提供できてなかった自分が悪いわ。
新卒1年目の理学療法士って、どこか学生気分が抜けてなくて社会人になりきれてない人が多い。
年齢も若いし、治療技術もないし、専門性も低い。
不安になる患者さんがいても当然です。
それでコミュニケーションがとれなかったらラポールなんて夢のまた夢。

じゃあどうしたらいい?技術的な未熟さは隠しようがないよね。

隠しようがないから、逆に隠さなくてもいいと思うねん。

どういうこと?

治療技術は大事かもしれんけど、結局大事なのは心の部分かな。
患者さんにとっては、10年目でもいい加減な理学療法士なら、1年目で未熟でもがんばる理学療法士の方が信頼できる。
技術や知識は大事ですが、結局人間対人間の関係が大事なのです。
一生懸命患者さんに接することができる人は、努力ができる人もでもあるので、必ず患者さんには伝わりますよ。
学生時代に担当した患者さんに「どんな理学療法士がいいですか?」って聞いたら「一生懸命な人」っていわれました。それは25年以上経ったいまでもずっと忘れてないです。
- 憎めないアホになれ。そして教えを乞う。これができるのは新人の特権だから。
- 患者さんとは話の突破口を見つけて会話を重ねて、徐々に本音を引き出していく。
- ときにはあきらめも必要。
- 1年目であることは変えようがな事実なので、ビクビクせずどっしり構えるて信頼関係を築いていく。
理学療法士の職場はブラック企業だと考えろ
最後が職場環境。
はっきりいうと理学療法士の職場はブラック。ホワイト職場なんてほとんどない。
- 拘束時間が長くてサービス残業なんて当たり前、
- 給料は少なくて昇給も低い。
- 研修という名の強制勉強会や症例発表会が多くて休みが少ない。
- きつい想いをして取得した国家資格の割には、雑務や事務作業が多い。
- カンファレンスや会議が毎日のように開催されている。
などなど、とにかく業務が多いです。

最初に入職した病院は長時間労働が当たり前で、「定時?業務時間なにそれ?」って感じやったな。

残業しても残業代はつかないもんね。

マンパワーも少なくて、義務感だけで仕事してたわ。

それだとストレスもたまるなぁ。
新人が不平不満をいっても、上でも書いたように上司は頭がかたい人が多いので聞き入れてもらえません。医療の現場はそこまで風通しがよくないです。
逆に「1年目のくせに生意気な!」と人格を否定するようなことまでいわれることも。気持ちが折れて、仕事に嫌気がさして辞めていく人もいます。
こちらをご覧ください。
引用)医療従事者の需給に関する検討会 第2回 理学療法士・作業療法士需給分科会
これは厚生労働省の理学療法士・作業療法士需要分科会の2016年の資料です。
この資料にはこう記載されています。
平成25年から27年の3年間の1年あたりの平均離職者数(離職者/在籍者総数)を回答
平均離職率は医療で10.2%。介護で18.8%であった
理学療法士・作業療法士の離職率は平均して10~20%で、訪問リハビリでは37.4%と極めて高い数字を記録しています。

訪問リハビリに従事したら、5人に2人くらいが1年で辞めるってこと?

そう。介護でも5人に1人は辞めていってるね。
理学療法士1年目だけではなく、経験者を含めてもこの離職率。
職場は自分が思うようになりません。
やりたいことができて、給料が高くて、やりがいもある職場なんて難しいってことです。
理学療法士を辞めたい1年目が進める道は3つ
あなたがいま理学療法士を辞めようと思っているなら、進める道は3つある。
- 理学療法士の仕事を辞めて他業種に転職する。
- 理学療法士の仕事は続けて他分野や他病院、他施設に転職する。
- いまの職場でやっぱり働き続ける。
細かく分けると、①でも他業種に転職するためにもう一度学校に入り直す道もある。
また②の分野にも脳外科や整形、スポーツでは違うでしょうし、病院でも急性期、回復期、生活期(維持期)での違いもあるでしょう。
③以外はたくさんの広がりがあるということ。

病院と老健、訪問でも違いはありそうやね。

ICUとか変化が大きければやりがいを感じて、療養型とか変化がないとやりがいを感じなかったり。

なるほど。働く・辞めるといってもいろんな意味があるね。

そう。③の辞めないっていうのも選択肢のひとつやと思うしな。
ここで最初の質問を覚えていますか?
どうして理学療法士の仕事を選んだのですか?
そえを踏まえてあとふたつお聞きします。
もう理学療法士には未練なく辞めたいですか?
もしくは、
やっぱり理学療法士の仕事は続けたいですか?
理学療法士を辞めてやり直すならふたつの道がある
もしあなたが理学療法士を辞めて違う仕事を始める場合のアドバイスです。
この場合は大きく分けて3つの道がある。
学校に入り直して別の資格を取得する
理学療法士としての道は閉ざし、別の資格を取得して就職する道です。
これにはメリットとデメリットがあります。
- 新しい資格が取得できるので、その資格を用いて就職できる。
- 理学療法士としては花開くことはできなかったが、違う資格では大輪の花を咲かせられるかも。
- 資格取得までさらに2年もしくは3年間必要になる。
- 学費を捻出する必要がある。
- 学生期間の生活費が必要。
- 既婚者だとパートナーが働かないと家計がもたない。
時間もお金もゆとりがないと生活が厳しくなりそうです。

理学療法士の資格からつながるような医療職なら勉強しやすいかも。

理学療法士からだと看護師とか、勉強ができる人なら医師を目指す人がいるね。
公務員試験を受ける
一番無難で、安定する方法かもしれません。大学で教員免許を取得しているのであれば、教師になるのもいいですね。
ただし公務員試験は最近人気があって、簡単には合格できません。公務員試験のための予備校や通信教育などの費用は必要になります。
一般企業に就職する
この道を選ぶ人が多いかもしれませんが、一番険しい道かもしれません。

理学療法士から一般企業への就職って難しいの?

医療の世界はやっぱり特殊やからね。一般企業で理学療法士の需要があるかは微妙やな。
理学療法士としての専門知識を欲しがる企業、フィットネスや健康産業などではあるかもしれません。
しかし普通の事務員や営業職の場合、理学療法士にニーズはありません。

ただ第二新卒なら就職しやすいという利点もある。

第二新卒?
「第二新卒者」とは、それぞれの企業の中で第二新卒の定義がある場合にはその定義によるものとし、特に定義がない場合は、学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね3年以内の者とした(学校卒業後すぐに就職する新卒者は除く。また、職務経験の有無は問わない)。

要は大学とか専門学校を卒業して3年以内の人やな。

就職してたかどうかは関係ないんやね。
実は最近多くの企業で第二新卒を積極的に採用する傾向にあります。

それはなんで?

0から育てるより楽やし、最低限のビジネスマナーもあるしね。

なるほど。

あと新人に近いから柔軟性もまだあるからね。会社になじみやすい。
新卒にはないちょっとした人生経験でも、第二新卒としては価値がある。
またマイナビ転職の調査で、企業が第二新卒に求めるものは次のようになっています。
第二新卒の採用の際はどこを重視するかという調査では、「入社意欲の高さ」や「社風に合う人材か」など、人物面を重視する回答が上位を占めています。経験やスキル重視である転職市場も、第二新卒は採用基準のハードルが低いことも多いのです。
経験やスキルより、やる気や柔軟性を求められてるのであれば、理学療法士からの転職でもなんとかなりそうですね。

一般企業への就職はどうやって探せばいいの?ハローワーク?

ハローワークなんかブラック企業が多くて地雷を踏むぞ。

じゃあどうすればいいの?

一般企業への就職は全くの手探りになるから、一般企業向けの転職エージェントを利用すればいいと思うよ。
普通に就活すると、書類選考で落とされる可能性が高い。理学療法士の就活では書類選考で落とされることなんてないですが、それが一般社会の現実です。
ただ第二新卒にも対応した転職サイトを利用すると、転職活動は楽になるかも。興味のある人は利用してみてください。
理学療法士を続けるなら期限を決めて努力する
もし他分野に移るにせよ、いまの職場に残るにせよ、理学療法士を続けるのであれば以下を試してください。
期限を決めて自分がやれることは全部やる

もし上司との関係で悩んでいたり、できない自分への不甲斐なさがあるなら、期限を決めて自分がやれる限りのことをすることをおすすめします。

なんで期限を決めるの?

期限なく努力し続けるのは難しいやん。どこかで効果判定をするポイントを作っておいた方が「ここまではがんばろう」って思えるから。
それで「上司との関係がよくなったな」「自分は前より成長できている」と思えたら、そのまま仕事を続ければいいでしょう。
いまの状況が好転しないなら転職も考える
期限を決めて、そこまで努力しても人間関係が改善しなかったり、仕事に納得できなければ、違う病院や施設への転職を考えましょう。

やっぱり職場を変えた方がいいんかな?

仕事が嫌いにならないうちに動いた方がええわ。
1年目の理学療法士で一番恐れるべきことは、人間関係がうまくいかないことでも、仕事の質が高まらないことでもありません。
理学療法という仕事自体が嫌いになってしまうこと。
再スタートを切ろう思っても、仕事自体が嫌いになってしまったらダメ。これってすごくもったいないこと。
だって違う職場に変われば花開くこともあるわけです。
新卒1年目は正直技術も知識もありませんが、どんな色にも変われる可能性を秘めている。
厄介な上司との関係に悩んでいるくらいなら、患者さんや治療のことに悩みましょう。
なるべく早めにその職場を辞めて転職することをおすすめします。
新卒1年目の理学療法士が転職しやすい理由

でも理学療法士1年目で転職できる?

新卒1年目の理学療法士でも転職できるよ。それには雇う側の事情もあるから。
新卒1年目の理学療法士が転職するとき、実は雇う側にも旨味があるのをご存じですか?
たとえば、大学や専門学校卒業後3年以内で、1年以上継続して同一事業主の下で、正規雇用されたことがない人を雇うと助成金が国から支給される制度があります。

新卒1年目ならこれに当てはまります。

へぇー、そんな制度があるの。助成金はいくら支給されるの?

雇用して1年定着すれば50万円もらえる。

けっこう支給されるんやね。

50万円やったら給料の2ヶ月分以上やからな。雇用する側のメリットも大きいわ。
助成金目当てではないですが、助成金が降りるなら病院や介護施設にとってもありがたいので、雇用に追い風になる場合もある。
また患者さんが増えて業務拡大が急務の職場や、1年目が辞めて困っている職場など、1年目でも転職できる余地はある。
このあたりはこちらで詳しく書いています。
新卒1年目なら転職サイトの利用がおすすめ

でも1年目だと強みがないですし、転職に不安になる人も多いと思うよ。

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なんで眺めているだけでもいいの?

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理学療法士を辞める前に転職して、もう一度やり直すならぜひ利用してください。
まとめ
理学療法士を辞めたいと考えている、新卒1年目へのアドバイスをお伝えしました。
最後に声を大にいいます。
理学療法士の楽しさは1年目ではわからんぞ!
仕事の厳しさや人間関係の難しさはあるが、それでももう少し続けてみれば見える景色が変わってくる。
理学療法士への適性や自分に合っている仕事なのか、1年くらいじゃわかりません。

たしかに1年目のときに考えてた悩みって、後から考えたらみたら大した問題じゃなかなったりするもんね。

さっきいうてた「辞表をもってこい」の話もいまとなってはええ思い出になってるわ。
1年目であなたが理学療法士を辞めなくてもいいですよ。
もうちょっとだけ理学療法士を続けてみませんか?きっと思い描いてたような、患者さんのために活躍できる楽しい日もくるはず。
新卒1年目でも転職することは十分可能です。
全く悲観することはありませんよ。もし転職に不安があるなら、転職サイトの利用をおすすめします。
キャリアアドバイザーに話を聞いてもらってくださいね。
求人数は2万5千件以上で業界最多レベル。理想の職場がきっと見つかる。