「自分のボーナスは少なすぎる?」
「他の理学療法士はどれくらいボーナスをもらっているんだろう?」
と気になったことはないですか。
はい!めちゃ気になります!
やっぱり他人のお金のことは気になるよな。
自分がたくさんボーナスをもらっていると思っていても、他の理学療法士と比べたら少ない場合もありますし、逆に少ないと思っていたら多い場合もあります。
でもやっぱり自分の仕事に対して「これくらいはボーナスが欲しい!」という金額はありますよね。
そこで今回は気になる理学療法士のボーナス事情に迫ってみました。
私の数少ない友だちに頼み込んで、いくらボーナスをもらっているのか詳細を聞いてみました。
- 理学療法士のボーナスの平均を調べてみました
- 理学療法士19人のボーナスの詳細をぶっちゃけます
- 理学療法士のボーナスを調べて見えてきたものを解説します
- 理学療法士はボーナスがあった方がいいと思う理由
自分のボーナスと比べたい人はもちろん、他人のボーナスを野次馬のように知りたい人もOKです。
次回転職するときのために、理学療法士のボーナスの平均を知りたい人はぜひ最後までご覧ください。
- 今回ご紹介するボーナスの金額は、私の友人の理学療法士が好意で協力してれくたものです。
- 友だちの少ない私が個人的に集めた数字で、理学療法士全体の数字を反映するかはわかりません。
- 個人が特定されることを避けるため、個人名や病院・施設名は伏せています。
- ボーナスのデータは2017年分です。
理学療法士の賞与の平均は約64万円
日本には13万人以上の理学療法士がいますが、ボーナスは平均いくらもらっているかご存知ですか?
私、他人の給料とかボーナスとかめっちゃ知りたい。
あの人がいくらもらってるとか、金のことはみんな知りたいよなぁ。
理学療法士のボーナスについて厚生労働省の統計を見ると、次のような数字があります。
年間賞与その他特別給与額 639,900円
2017年に行われた調査では、理学療法士(平均年齢:31.5歳、平均勤続年数:5.3年)の1年間の平均賞与は639,900円だそうです。
けっこう高いと思いましたか?あくまで平均なので、実際にはこれ以上の人も以下の人もいてます。
さらに病院や法人の規模別で見ると、おもしろい数字もあります。
従業員数 | 10~ 99人 | 100~ 999人 | 1000人 以上 |
年齢 (歳) | 35.5 | 32.5 | 31.3 |
勤続年数 (年) | 5.8 | 5.7 | 5.4 |
月給 (千円) | 304 | 279.7 | 284.5 |
賞与 (千円) | 446.6 | 663 | 703.1 |
どちらかというと、大病院や大規模法人の方がボーナスは多く、従業員が少ない小規模のクリニックや事業所の方が少ないです。
毎月の給料については逆なので、どちらがいいというわけではなさそうですね。
ただし、これはあくまでデータ上の話。そして気になるのは世間一般の理学療法士のボーナス額ですよね。
なので知人の理学療法士にぶっちゃけてもらいました。ボーナスの平均額を頭に入れて読みすすめてください。
今回ボーナスをぶっちゃけてくれた理学療法士の紹介
最初に、今回私にボーナスの額をぶっちゃけてくれた理学療法士の概要です。
- 理学療法士 19人(男性14人、女性5人)
- 平均年齢 33.6歳(20代7人、30代7人、40代4人、50代1人)
- 平均経験年数 11.2年(2~5年7人、6~10年3人、11~15年3人、16~20年2人、20年以上4人)
- 勤務先(総合病院4人、中規模病院3人、小規模病院2人、クリニック2人、デイケア1人、デイサービス1人、介護老人保健施設3人、訪問看護ステーション3人)
- 金額は額面(=税金などが引かれる前の額、手取り額の目安は額面×0.8~0.85)
私の友人ということもあり、どちらかというと中堅からベテランが多くなっています。
理学療法士1年目のボーナスは少し事情が特別なので、別記事でまとめています。新卒の人はそちらを見てください。
理学療法士はボーナスをいくらもらえるのか?
理学療法士にとってボーナスとは?
先に少しだけボーナスについて説明しておきます。
実は雇用契約書に記載されていない場合、ボーナスは法律上支給してもしなくてもいいものなのです。
ですから、「支給させないから訴えてやる!」とか「○ヶ月分支払うって面接では言うてたのに約束が違う」とはいえません。
理学療法士の夏のボーナスはいくら?
まず理学療法士の夏のボーナスの詳細です。夏のボーナスの平均月数は1.4ヶ月分。
最高月数は2ヶ月分(総合病院勤務・43歳・経験年数21年、介護老人保健施設勤務・37歳・経験年数11年)、最低は0(もらってない)でした。
額面では最高60.8万円(中規模病院勤務・50歳・経験年数26年)、最低は0円でした。
一昔前は夏のボーナスは2ヶ月分くらいが相場だったような気がするんやけど。
そうやね。夏は2ヶ月分のイメージ。1.4ヶ月分は想像していたより低いなぁ。
あとボーナスなしという職場が3つ(訪問看護ステーション2、クリニック1)あったのも驚きです。
理学療法士の冬のボーナスはいくら?
次に理学療法士の冬のボーナスの詳細です。
冬のボーナスの平均月数は1.6ヶ月分。
最高月数は2.5ヶ月分(総合病院勤務・43歳・経験年数21年)、最低は0でした。
額面では最高75.3万円(総合病院勤務・43歳・経験年数21年)、最低が0円です。
冬は夏よりも多い職場が多いそうやね。
だいたいそうなんやけど、経営状態や人事考課で夏よりも減っている職場もあったわ。
夏と同じく、冬のボーナスもなしという職場が3つありました。(夏と同じ職場です)
理学療法士のボーナスは夏冬合計でいくら?
最後に理学療法士のボーナスの夏冬の合計です。
夏と冬のボーナスの合計の平均月数は2.5ヶ月分(ボーナスなしの職場も含む平均)。
最高月数は4.5ヶ月分、最低は0でした。
ボーナスの額面合計の最高は135.5万円(総合病院勤務・43歳・経験年数21年)の135.5万円でした。
この友人は経験年数は長いですが、理学療法士としてはなかなか夢のある数字ですね。
ボーナスが支給されている16の職場の平均をとると、夏冬合計3ヶ月分という数字がでました。
理学療法士のボーナス平均から見えた意外な事実
理学療法士19人にぶっちゃけてもらったボーナスの平均金額から、見えてきたものをまとめます。
理学療法士の夏冬ボーナスの合計の平均は?
今回の俺調べで、理学療法士のボーナスは夏冬合計でおおよそ2.5~3ヶ月分もらえることがわかりました。
ってことは、年間でボーナスが2.5~3ヶ月分もらえたら良しとするってこと?
数字的にはそうなんやけど、個人的には年間3ヶ月分は絶対欲しいなぁ。
ボーナスは「何ヶ月分」よりも「基本給の金額」が大事
ボーナスの金額を友人に聞いて感じたことは、何ヶ月かってことよりも基本給がいくらかが大事だってこと。
どういうことかというと、基本給を低くして手当をてんこ盛りにしてるとこが多いので、それだとボーナスは少なくなります。
たとえば今回聞いたボーナス額でも、もらってる月数は多いのに基本給が少ないから逆転現象が起きています。
こちらの表を見てください。
Jさん | Oさん | |
基本給 | 25.5万円 | 20.6万円 |
夏のボーナス | 1.2ヶ月分 | 1.5ヶ月分 |
冬のボーナス | 1.4ヶ月分 | 1.7ヶ月分 |
ボーナスの 合計月数 | 2.6ヶ月分 | 3.2ヶ月分 |
額面合計 | 66.3万円 | 65.9万円 |
Jさんのボーナス合計月数は2.6ヶ月、Oさんは3.2ヶ月とOさんの方が上ですが、基本給はJさんの方が高いため額面では逆転してJさんの方が支給額が多いです。
あちゃー。それやったらもらってる月数が多いだけじゃあかんなぁ。
そやねん。基本給との掛け算になるから、基本給も高くないとね。
最近は基本給以外に、資格手当、皆勤手当、調整手当など、たくさんの手当がついている職場が多いですよね。
ただこれはボーナスを下げる意図であり、正直ごまかしでしかありません。
ボーナスが支給される職場では、最後に物を言うのは基本給だと覚えておきましょう。
理学療法士はボーナスなしの職場も増えている
あと目立ったのがボーナス0の職場ですね。
訪問看護ステーションでの訪問リハビリでは、訪問件数が増えた分にはインセンティブを設定し、それに応じた月給を支給しています。
またクリニックでは年俸制して、年俸÷12を月給として支給している職場もありました。
これも一長一短あって、ボーナスがなくても年収として高ければ問題ありません。
理学療法士のボーナスは少ないより絶対多い方がいい
理学療法士のボーナスについてぶっちゃけてきました。
最後にボーナスは月給にプラスして支給される臨時のご褒美みたいなものです。
ボーナスは一時金とも表現されますので、まさに一時のお金。
臨時で一時金がもらえるなら、ないよりあった方が嬉しいですよね?
そりゃ余分にお金もらえるなら大歓迎やでww
前に勤めて病院でボーナスカットされたことがあったから余計にね。
私は以前勤めていた病院で、なんの前触れもなくボーナスが支給されないことがありました。
「ボーナス出たらなにを買おうかな?」なんて妄想していたら、支給される頃になってもいっこうにその気配がありません。
気になって上司に確認したところ、「今回は業績が悪かったのでボーナスはない」といわれました。
あの日の帰りの電車は「ボーナスなかったことをどう嫁に説明しよ・・・」って泣きそうでした。
ボーナスは絶対にあった方がいいと私が強く思うのはこのことがあったからです。
もうひとつ、ボーナスが支給されるなら多い方が絶対いいです。
今回の調査でも、ボーナスが年間2ヶ月分(夏1ヶ月・冬1ヶ月)という理学療法士もいれば、年間4.5ヶ月(夏2ヶ月・冬2.5ヶ月)という理学療法士もいました。
経験年数の違いもありますが、額面ではなんと80万円以上変わってきます。
まとめ
最後に今回の数値を見てみなさんに考えて欲しいことがふたつあります。
ひとつは「自分のボーナス額は少なすぎないか?」、もうひとつは「ボーナスがもっと欲しいけど、いまの職場で大丈夫か?」。
他の理学療法士のせきららなボーナスの金額を見てどう思いましたか?
「ちょっと自分は少なすぎる」と思った人もいるのではないでしょうか。
もし自分のボーナスが少なすぎると不満に感じたら、絶対転職した方がいいです。
だってその職場にいる限りは基本給が大きく増えることはないでしょうし、いきなりボーナスの支給額(=月数)が倍になることもありえません。
それならいますぐ基本給が高くて、ボーナスもたくさん支給してくれる職場に転職する方が早いですよ。
やっぱりボーナスはもらえた方が懐は楽になりますよ。
もしボーナスが少なすぎると感じたら、転職も視野に入れてみましょう。
ただし、ボーナスを確実に受け取るには、就業規則や雇用契約書に記載されていることが条件になります。
就業規則や雇用契約書に記載がなければ、ボーナスを支給しなくても違反にはなりませんので注意が必要です。
雇用契約書とか、どこを見たらええのかわからんのよな。
わかる。何回転職しても、契約のことは詳しくならんわ。
もし「契約とかいろいろ考えるのが面倒」と思ったら、絶対転職サイトを利用してください。
転職サイトではエージェントと呼ばれる担当者が、自分の希望に沿った転職先を見つけてくれます。
自分が希望する条件を、雇用契約書に盛り込むように交渉してくれます。大リーグの代理人のような感じですね。
しかも雇用や労働条件については転職後もフォローしてくれますので、私のように「ボーナス出るっていったのに出ない!」なんてことも防げます。
エージェントには「ボーナスが支給される職場に転職したい」と伝えるだけでOKです。
私が以前利用したのはPT・OT・ST WORKERという転職サイトです。
給料もボーナスも増えるチャンスがありますよ。
求人数は2万5千件以上で業界最多レベル。理想の職場がきっと見つかる。