理学療法士は「理学療法士以外の仕事はしたことがない人」が多いです。
なので一般的な会社の働き方との違いをよく分かっていないです。
はっきりいいますが、理学療法士の労働環境ってかなり異常!普通の会社なら従業員から訴えられるレベルです。
ちか
- 残業してるのに残業代がでないと疑問に思っている理学療法士
- 「実習生の指導は仕事じゃないの?」と仕事の線引に悩んでいる理学療法士
- 「就業規則?雇用契約書?何それ?」というスーパー世間知らずな理学療法士
では理学療法士の仕事のどのあたりが異常なのでしょうか。
今回は4つのポイントを挙げてまとめてみました。
この記事で伝えること
理学療法士として就業規則や雇用契約書がない

まず最初にみなさんにお聞きします。
いま現在勤めている病院や施設に就業規則はありますか?
そしていまの職場で働くにあたり、雇用契約は結びましたか?
ちか
就業規則がなかったり、雇用契約を結んでないなんて普通の会社ではありえません。
なぜならそこに労働に関するルールが記載されているからです。
もし就業規則がなかったり、雇用契約を結んでいない人は残業がでなかったり、退職時に有給休暇を消化できなかったりしても文句をいえません。
ちか
ちか
就業規則は常時10人以上の社員がいれば必ず作らなければなりません。(ないと労働基準法違反の可能性あり)
「あるかもしれないけど、見たことないなぁ」という人もちょっとやばめ。
なぜなら就業規則は従業員がいつでも手に取れる場所に保管しておく必要があるので、「見たことがない」という状況が異常です。
もし小さな事業所で就業規則を作る義務がないところなら、雇用契約書は必須です。
まずは就業規則や雇用契約書がないとブラックかどうかの判断もできませんから、いま見たことがなくても忘れないうちに必ずチェックしておきましょう。
ここで就業規則と雇用契約書の違いがわからない人のために簡単に説明しておきます。
就業規則というのは会社(理学療法士で病院や施設)の全体的なルールを記しているもので、
たとえば、
- 始業及び終業の時刻
- 休憩時間
- 休日・休暇(有給休暇など)
- 賃金やその計算方法
- 退職に関する事項(解雇の事由なども)
などが書かれています。
一方、雇用契約書は会社と労働者個人が結ぶ契約書で、
- 労働契約の期間
- 就業場所
- 従事すべき業務
- 始業及び終業の時刻
- 所定労働時間を超える労働の有無
- 休憩時間
- 休日
- 賃金
- 退職(解雇の事由など)
などが書かれています。
ちか
会社員なら当たり前のように就業規則や雇用契約書が存在するはずです。
しかし病院は古い体質のため、口約束で労働条件をいい渡されたり、契約という形ではなく書面で条件を突きつけられることが多かったです。
ちか
タイムカードの運用がむちゃくちゃな理学療法士が実は多い

この記事を読まれている人はタイムカードを出勤時と終業時に押していますよね?
ある大企業では、入り口にあるゲート(駅の自動改札みたいなやつ)にピッと社員証をかざすと、それがタイムカード代わりになるそうです。
それは最新の事例かもしれませんが、普通の会社ではタイムカードは適切に管理されています。
管理が甘いとか厳しいとかではなく、タイムカードが存在しない病院が未だに存在していることに驚きます。
ちか
病院や介護施設では、労働者の就業や条件への関心はまだまだ昭和って感じですね。
理学療法士でちゃんと残業代がもらえている人は少ない
タイムカードがいい加減ならば残業代が適切に払われることなんてありません。
さっきの同級生の例なら、毎日定時を記載させられるので、何時間残って仕事をしていようが定時で帰っていることになります。
過労死しても、自分の筆跡で定時で退社していることを書いているので訴えることもできません。
残業代に関しては難しい部分もありますよね。それは理学療法士の仕事はどこからどこまでが仕事なのか線引が難しいってこと。
ちか
ちか
ちか
ちか
ちか
ちか
ある全国でも有名な先生がトップをしていた病院では「カルテはおまえらの趣味」といわれていたそうです。
いやいや、絶対仕事です。
仕事か自己研鑽かの線引が難しいこともあり、残業と認めてもらえることが難しいので残業代が請求できないことが多いです。
あと医療人ってボランティア精神が旺盛な人が多く、「患者さんのために」っていう旗印があるとお金なんていらない人も多いのも異常な労働環境に拍車をかけています。
ちか
理学療法士は有給休暇がとりにくい
有給休暇は労働者の権利です。これは法律で認められていますし、就業規則にも則ったルールです。
でも自分が希望するように有給休暇を使える理学療法士は少ないです。
希望を上司に伝えても「その日は人がいないからダメ」と断れることもあります。
ちか
先ほどもいいましたが、病院の体質って古すぎます。
昔気質のトップだと「患者さんを放って遊びにいくのか」とか、「上司が有給休暇を使わないのに部下のおまえが使うのか」とか。
上司が使う使わんは自分の勝手で、だから部下にも使わせないってのは違うでしょ?
最近は少しずつ有給消化率も改善されてきているようですが、まだまだ大企業に比べると低いです。
まとめ
理学療法士の仕事のブラックな面を4つピックアップしました。
「理学療法士は立派な仕事だ」と思っていても、世間から見たらめちゃブラックな仕事である可能性もあります。
そういったブラックな面を「自分は大丈夫」と許容してしてはいけません。
自分が我慢すると、若手やこれから理学療法士を目指す人たちも受け入れざるを得ない未来が待っています。
まずは自分たちが声を挙げて変えていかないと。
声を挙げても変わらない職場なら辞めた方がいいでしょうね。
転職するとメリットもあるので、一度検討してみましょう。