理学療法士の転職にはメリットとデメリットがあることは、誰でもわかっていると思います。
本当の問題はその先。
メリットやデメリットを天秤にかけてみて、その上で転職するかどうかってこと。


- 転職しようかと迷っている理学療法士
- 転職についてあれこれ考えているうちに動けなくなっている理学療法士
- 転職したいけど先が見通せない理学療法士
今回はメリットとデメリットだけでなく、その情報をどう吟味して行動に移せばいいか、そこまで深掘りしていきます。
ぜひ最後までお読みください。
理学療法士が転職することの3つのデメリット
まずはデメリットからお伝えします。




理学療法士が転職すると退職金が減る
同じ病院や施設に勤め続けるメリットの中でも大きい方かもしれませんね。転職すると高額の退職金が望めなくなります。


理学療法士でも国公立の病院で公務員として新卒から定年まで働き続ければ、多い人なら1~2千万円くらいもらえる人がいます。
一方で、民間病院では新卒から定年まで同じように勤めても、1千万円どころか、退職金が500万円にも満たない場合も多いです。
それなら転職して毎年の年収を上げる方が生涯年収ははるかに高くなる場合も多いので、退職金にこだわる必要はありません。
このあたりは勤め先の退職金がどれくらい出るかにもよりますので、詳しく知りたい人は勤め先の就業規則を確認してください。
理学療法士は転職活動が大変
いま勤めている病院を辞めて他の職場に移るなら、当たり前のことですが転職活動をしなくてはなりません。
一度でも転職活動を経験されている人ならおわかりだと思いますが、経験がない人のために正直に申し上げると、転職はかなり大変で疲れます。
求人を出している病院や施設を探す作業をするところから始まります。
問い合わせ、見学や面接の打ち合わせ電話は相手の業務に支障がでない時間、時には昼休みにこっそり抜け出してしなければなりません。
また見学や面接は有給休暇を取って行く必要があります。
現在勤めている病院や施設にバレないようにこっそり活動をしないと、いろいろと面倒なことになるので、とても気を使います。
それが面倒で転職に二の足を踏む人も多いです。




「いまより良い条件で働きたいけど、転職活動が面倒・・・」という人は、転職サイトを利用するという手もあります。
転職サイトとは無料で利用できる、転職支援サービスのことです。
登録すれば担当者が自分の希望条件に沿った転職先を探してくれます。
面倒な見学や面接の連絡もしてくれますし、給料交渉も自分の代わりにやってくれます。
私が以前利用したのは
もし転職活動が億劫な人は利用してください。
理学療法士は転職すると悪者と見られることもある
いま現在勤めている職場を辞めるのには、前向きにしろ、後ろ向きにしろ何らの理由があります。
辞める人にとってはそれらの理由は正当なものだとしても、上司や同僚にとっては裏切りととらえる人もいて、ときには後ろ指さされることもあるかもしれません。





理学療法士が転職することはダメなことではありません。むしろ理学療法士として新しい可能性を作る道だと思います。
理学療法士転職することの5つのメリット
次に理学療法士の転職メリットお伝えします。
理学療法士としての知識や技術の幅が広がる
理学療法士が転職すれば、いままで担当したことがない患者さんの治療が経験できます。
たとえば脳外科がない病院で勤めていた人であれば、脳外科がある病院に転職すれば脳外科の急性期の患者さんを担当できるようになります。
患者さんが変われば得られる知識は変わりますし、技術も患者さんを担当することでないと確かなものにはなりません。
何より自分が新しいものを知識や技術を求める必要にかられますので、成長できる環境に身を置けます。
あと転職しないと知識や技術が正しいかどうかも見えてこないです。
たとえばいまやっている治療が当たり前と思っていても、違う病院に行けば「何やってるの?」といわれる可能性もあります。
理学療法士は転職すれば経験値が増える
理学療法士が転職すれば経験値が増えます。
ここでいう経験値とは上でお伝えしたような知識や技術など治療面だけでなく、人間的な引き出しが増えることです。
たとえば転職しようと悩み始めたときから、転職を決断して行動した経験。
これは何ものにも代えがたいものです。
だって普通に働き続けることもできたでしょうし、楽をしようと思えばできる環境だったかもしれません。
それを捨ててでも自分がやりたいことのために行動した、これってすごいことじゃないですか?
病院や施設でぬるま湯につかりながら、既得権益を守ろうとする科長よりもよっぽどましです。
理学療法士は転職すれば給料が増えることが多い
転職時に目に見える一番大きなメリットは給料が増えること。
基本給がいくら、役職手当や家族手当がいくら、残業代がでるのかでないのかなどなど。
しっかり見学や面接、契約時にしっかり確認しておけばおおよそ支払われる給料は見えてくるので、現在の給料よりも高いか安いかわかります。
転職でお金を重視するのであれば、いまの給料と比べて高いか低いか見ればいいわけです。


いまの職場に勤め続けても昇給なんて2、3千円しかないことが多いので、給料はジリ貧でしか上がりません。
そういう意味では転職では一気に給料を上げられる可能性を秘めています。

理学療法士としての人のつながりが増える
給料が目に見える一番大きなメリットなら、目に見えない転職のメリットのひとつは人間関係が増えることです。
新しい出会いがあれば、新しい知識や技術を教えてもらえるので、自分の引き出しも増えます。
これは理学療法士としての話ですが、人間として尊敬できる先輩に出会える可能性もありますよ。
理学療法士は転職すればいまの暗闇から抜け出せる
目に見えないもうひとつの大きなメリットがこれです。
転職したいと思うくらいですから、何かしらいまの職場に不満があるはずです。
その不満は時間が経てば解決しますか?
上司との関係はうまくいくようになるのでしょうか?
不満が解消する可能性があるならいいでしょう。
でも、もしそのまま勤め続けても解決の糸口が見つからないなら、転職は暗闇から抜け出せる一筋の光となるはずです。


理学療法士の転職のメリットやデメリットはわかったけどどうすればいいの?
そして大事なのがここから。
理学療法士の転職のメリットやデメリットを知った上で自分がどう考えるのか。
すなわち転職する決め手になるかどうかってこと。






みなさんにお聞きします。
みなさんはなぜ理学療法士になったのですか?
理学療法士になってどんなことがしたかったのですか?
いまの職場環境で理学療法士になってやりたかったことができるのであれば、転職なんてしなくてもいいです。
でも自分の夢が叶わなかったり、理学療法士として成長の見込めないなら少しでも早く職場を変えるべきです。
転職のメリットやデメリットを知った上で、自分が理学療法士としてどうなりたいか、それを考えれば自ずと答えはでてくるのではないでしょうか。
とにかく一歩踏み出したいけど踏み出せない人は、転職サイトに登録して相談してみてみるだけでもいいですよ。
PT・OT・ST WORKERの担当者は本当に良かったです。一度話を聞いてもらえば、何かヒントが見つかるでしょう。