理学療法士のみなさん、昇給はいくらありますか?
昇給ってどれくらいあったらええんやろ?
やっぱりお金のことは気になるよな。
昇給って毎年4月に基本給が増える『定期昇給』のこと。絶対4月というわけじゃないけど、ほとんどの人は年度の変わり目で増えることが多い。
以前こちらのブログで理学療法士のボーナスについてまとめたことがありました。
このときはかなり生々しい理学療法士のボーナス額が明るみになりました。
今回は生々しいお金シリーズの第2弾「昇給額」の相場についてです。
- 「私の病院の昇給って他と比べて少なすぎない?」と感じている理学療法士
- 「昇給ってどれくらいあるのが普通?」とよくわかっていない理学療法士
- なぜ昇給が大事なのか知りたい理学療法士
昇給って年収を決めるひとつの要素なのですが、実はボーナスよりかなり重要になってきます。
この際にぜひ昇給がなぜ重要なのか知っておきましょう。
理学療法士の年収は何で決まる?
まず理学療法士の年収ってどうやって決まるのでしょうか。
これはみなさん知っているかもしれないので、「それくらいわかってるよ」という人は読み飛ばしてください。
ものすごく簡単に表現すると、理学療法士の年収=(基本給+手当)×12+ボーナスとなります。
さらに少しつけ加えると、
- 手当には役職手当、家族手当、通勤手当、皆勤手当、休日出勤手当などがある。
- どの手当が支給されるかは職場次第。
- ボーナスが支給されるかどうか、支給されるならいくらかは職場次第。
- 残業代は別途支給される。
となります。
ここまではよろしいでしょうか。
今後の年収を決める大きな要因は昇給
年収を決める要素はわかったと思うのですが、長い目で見て年収を決める大きな要因となるのは昇給です。
なぜ昇給が大事なのか。それは昇給分は12倍(12ヶ月分)されるから、少額でも年単位で見ると大きくなるから。
じゃあ手当も大事なんちゃうの?
手当は毎年毎年増えるようなものじゃないやん。
基本給と手当については毎月もらえるので、1年で12回もらえます。ですから、ここが大きくなると年収は増えます。
ただし毎年昇進して役職手当が増えたり、毎年子どもが生まれて家族手当が増えることはなかなか考えられません。
そういう意味では、やはり昇給して基本給が増えることを重視すべきでしょう。
ボーナスは?
ボーナスは水ものやから、あんまり重きを置かない方がええよ。
ボーナスは一部の人を除いて、絶対支給されるものではありません。
ボーナスはあくまで「病院の経営がうまいこといってるから、ちょっと色つけたろ」と経営者がプラスαでくれるものなのです。
そのあたりはこちらで詳しく書いています。
ですからボーナスは「もらえたらラッキー」くらいに考えて、ボーナスありきで生活を組み立てない方がいいでしょう。
見学で「えっ?昇給は500円?」と聞き返した話
以前転職活動をしているときに、知人に紹介を受けたあるリハビリ病院に見学にいったときの話です。
知人の紹介だったので、見学担当者も質問しやすい雰囲気を作ってくれて、突っ込んだ質問ができました。
「昇給っていくらくらいですか」と聞いたところ、「うちの病院は昇給がちょっと少なくて500円です」と言われました。
500円・・・
年に500円しか昇給しなかったら、10年間働いても基本給が5000円しか増えません。年収にすると6万円増。
10年でですよ・・・。
ボーナスや手当を考えるともう少し増えるかもしれませんが、結婚している男性にはかなり厳しい数字ですよね。
小学生のお小遣いでも、いまやったらもっと増えるんちゃうか。
ほんまにww
19人がぶっちゃけた理学療法士の昇給
そこで私の数少ない友人の理学療法士19人に、どれくらい昇給があったのか聞いてみました。
友人の年数や経験年数はこんな感じです。
- 理学療法士 19人(男性14人、女性5人)
- 平均年齢 33.6歳(20代7人、30代7人、40代4人、50代1人)
- 平均経験年数 11.2年(1~5年7人、6~10年3人、11~15年3人、16~20年2人、20年以上4人)
- 勤務先(総合病院4人、中規模病院3人、小規模病院2人、クリニック2人、デイケア1人、デイサービス1人、介護老人保健施設3人、訪問看護ステーション3人)
昇給額の平均は2600円で、最高5500円(総合病院勤務・43歳・経験年数21年)、最低は500円(訪問看護ステーション勤務・24歳・経験年数2年)でした。
でた500円ww
この訪問看護ステーションはボーナスもなくて、あくまでインセンティブで稼ぐって感じみたい。
たとえば5500円の人はボーナスが4.5ヶ月あるので、
昇給分:年間約6.6万円(5500円×12ヶ月)
ボーナス分:年間約2.5万円(5500円×4.5)
合計:年間約9.1万円
ほど年収が増える計算になります。
1年間で9.1万円、順調にいけば10年間で91万円。
これくらい毎年増えたら働きがいがあるなぁ。
残業代は基本給がベースになるので、残業が多い職場ならさらに年収は増えるよ。
でも税金も増えるやろ?
そうやな。でもトータルで見ても手取りは増えるんやないかな。
平均的な昇給額で計算すると、
昇給分:年間約3.1万円(2600円×12ヶ月)
ボーナス分:年間6500円(2600円×平均的な年間ボーナス2.5ヶ月)
合計:年間3.75万円
ほど年収が増えます。
残業代でもうちょっと増える可能性があっても、年間4万円弱やと男性はちょっと厳しいなぁ。
10年間で年収が40万円くらいしか増えへんって考えると、結婚して子どもがいるとパパの給料だけじゃ苦しいな。
ちなみに会社員の昇給は、大企業で2.5%程度、中小企業で1.5%程度といわれています。
給料が25万円なら大企業で6250円、中小企業3750円程度の昇給があります。
先輩理学療法士の生活をイメージしろ
昇給が少ないと贅沢な生活はできないかもしれませんが、具体的にイメージするのは難しいですよね。
そんなときには職場の先輩の生活をじっくり観察してみましょう。
経験年数が5年上の先輩がいれば、5年後の自分の給料や年収の参考になるはずですし、10年上の先輩がいればそれがあなたの10年後の姿です。
お金に困ってそうなのか?それなりに生活はできそうなのか?家とか車とか、電化製品とか、高い買い物の額はけっこう参考になると思う。
女性目線でいうと、弁当をこまめに持ってきてるとか、コンビニでの買い物が多いとか、そういうのも気になるよな。
なるほど、さすが主婦。あと旅行に行く回数とか、行き先なんかもお金持ちの指標になるかな。
毎年ディズニーランドに行ってる友人の家はやっぱりお金あるもんなぁ。
いま見ている先輩の後ろ姿を未来の自分だと思って、じっくり観察して、気になることがあれば根掘り葉掘り聞いてみましょう。
まとめ
理学療法士の昇給について書いてきました。
長くなったので最後にまとめます。
- 昇給は将来的な年収に大きく関わってくるので重要。
- 理学療法士の平均昇給額は2600円。
- 自分の未来のお金事情は職場の先輩から想像しろ!
もしあなたの病院や施設の昇給が1000円しかなかったら、長い目で働き続けることはおすすめしません。
500円なんて論外やで。
嫁の立場でもやめてっていうわ。
昇給額が少ないなら、いっそのこと基本給が高い職場への転職をおすすめします。
毎年1000円の昇給を待つより、基本給が1万円高い職場にいますぐ移る方が現実的です。
しかも、高齢化社会で保険点数は下がり続けていますし、理学療法士が増え続ける中では今後給料の増加は期待できません。
もし自分の将来に不安があるなら、できるだけ早く転職することをおすすめします。
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自分の口ではなかなかいいにくい給料の交渉もキャリアアドバイザーがやってくれますよ。
もうちょっと基本給が高かったらいいのにって思うことあるもんな。
私のおすすめは『PT・OT・ST WORKER』という転職サイトです。
私も40代で転職するときに利用しました。
PT・OT・ST WORKERってよく広告みるよね。あれ?
そうそう。転職の検索してたらよく出てるわ。
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