2人の子ども育てながら、理学療法士を続けてきた当ブログ管理人の妻・ちかです。
育休からの仕事復帰は女性にとっては不安しかない。
そんな声をよく耳にします。
女性理学療法士が育児休暇から復帰するときって、本当に不安ですよね。
育児休暇中は、育児に忙しくても、仕事がないからまだなんとかやっていけてました。
赤ちゃんの夜泣きにおそわれても、昼寝でなんとか睡眠時間を確保することもできますが、仕事が始めると話は別。
仕事の時間に起きないといけませんし、ごはんも作って洗濯も掃除もして、さらに子育てもしなくてはなりません。
「仕事が始まったら、私やっていけるんだろうか・・・」
と不安に思う女性がほとんどです
私は不安というよりも憂鬱って感じやったね。
「あぁ、もう始まるわ」って言うてたね。
でも大丈夫。心配ありません。
育休明けの家事・育児はうまく手抜きすれば乗り越えられます。
今回は女性理学療法士が育児休暇から仕事復帰するときの不安を解消する、家事・育児の手抜き方法を5つご紹介します。
育児休暇から仕事復帰を控える女性は、ぜひ最後までお読みください。
女性理学療法士の育休明けの不安は実は仕事ではない
育児休暇明けの女性の悩みは、1.仕事、2.家事、3.育児の3つに分けられます。
大きくこの3つに分けられます。
でも実は仕事は問題にはなりません。
なぜかということ、仕事はね、始まってみたら意外とすんなり戻れるから。
以前ブランクからの再就職のときにもお伝えしましたが、理学療法士をしてきた人にとって理学療法士の仕事は水泳のようなもの。
一度体に染みついた仕事の感覚は忘れることはなく、仕事が始まればすぐに思い出すことができます。
あと元の職場に戻ることができれば、スタッフは大きく変わることはありませんし、顔見知りの患者さんや利用者さんもいるので、「あら、おかえり」という感じですぐに職場になじむことができます。
だから育児休暇明けの女性が抱える不安の正体は家事・育児だと断言できます。
育児明けの女性理学療法士は家事と育児で手抜きを覚えよう
だから育児休暇明けで仕事に復帰する女性は、積極的な手抜きを覚えないといけません。
「手を抜くってなんか私できなくて・・」という責任感の強い女性は、とにかくがんばっちゃうので、それがダメ。
がんばるのはいいんですけどがんばりすぎはダメ。それじゃ続きません。
不快に思う人がいるかもしれないので先に断っておきますが、ここでいう「手抜き」は悪い意味で手を抜くことではなく、うまく手を抜くことを意味します。
子どもが生まれると女性理学療法士には、「仕事人としての顔」「妻としての顔」以外に「ママとしての顔」という新しい役割ができます。
ふたつでも大変だったところに、さらに役割が増える。
しかもかわいい子どものことなので「がんばらなくっちゃ!」と張り切る人は多いです。
それがずっと続けばいいのですが、がんばりすぎるといつかしんどくなってしまいます。
だからこそよい意味での「手抜き」を覚えて欲しいのです。
それは長い目でみれば、家族のためにもなりますし、自分のためにもなります。
育休明けの女性理学療法士が不安をふっとばす手抜きルール5選
手抜きが大事だってことはわかったと思うんですけど、次はどうやって手を抜けばいいのか。
これは簡単で、自分の時間や手間をお金で買うか、誰に頼ればいい。
2人の子どもを育ててきた私が、実践してきた育児・家事の手抜きのルールを5つご紹介します。
大人の食事はお惣菜・外食でもOKの日を作る
まずは食事です。
なぜ最初に食事をもってきたかというと、これは家事と育児の両方にまたがる難題だからです。
離乳食が始まるころから、食事の手間はぐんと増えます。
大人の食事だけならいいのでしょうが、離乳食の準備はかなり大変ですよね。
- 軟飯を別で炊く必要がある
- 食材は細かくきざむ
- 炒めもの使う野菜や肉は先に湯通ししておく
- 化学調味料は使わず天然だしにする
- アレルギーの可能性を考えて食材を選ぶ
- 魚の骨は絶対に残さない
などなど、栄養士かっていうぐらい子どもの食事には気を使います。そこに大人の食事を用意するとなると、もうそれだけで嫌になりますよね。
そこでオススメしたい方法はずばりお惣菜や外食の利用です。
お惣菜ってスーパーのお惣菜?
スーパーの惣菜もやけど、どっちかというと私の家は冷凍食品のお惣菜が多かったかな。
最近の冷凍食品の惣菜はめちゃくちゃおいしいです(笑) 自分で作るよりおいしいことも・・・、いや本当にそう思うくらいおいしいです。
もし一品足りないときには冷凍食品を利用しましょう。
また、本当に時間がなくて一品も準備できないときには外食しましょう。
ただし小さい子どもを連れていかないといけませんので、お店は限られるかもしれません。
今回は大人の食事の手抜きを紹介していますが、最近は離乳食のレトルトもたくさん販売されているので、時間がないときには利用しましょう。
自分で作れるのであれば栄養面でも安全面でも絶対その方がいい。
ただすべて自分でしようとすると、首を絞めてしまうことになる。
「ちょっとくらいはいいか」と自分を許す勇気を持ちましょう!
買い物はネットで済ませる
次は買い物です。
ネットで済ませられる買い物は、積極的にネットを利用しましょう。
これは日用品?それとも食材?
ネットで買えるものならなんでもやねww
最近はネットで買えないものがないというほど、ネットショッピングが充実しています。
シャンプーやオムツなどの日用品は以前からAmazonや楽天市場で購入が可能でしたが、最近は大手スーパーが宅配を始めたので、食材もネットで注文することができるようになりました。
育児休暇明けで夫婦共働きが始まると、毎日買い物に行くのは難しくなるので、買い物は週末が中心になることが多いです。
でも週末には遊びにいったり、溜まっている用事があったり、なにかと忙しいです。
買い物って1店舗だけじゃないですよね。スーパーだけじゃなく、ドラッグストアとかホームセンターとか、いろいろ行きます。
そこでネットショッピングで買えるもの買って、買い物に行く手間を極力減らすようにします。
具体的には、
- 日用品の買い物 ⇒ Amazon、楽天市場
- 食材の買い物 ⇒ COOP(生協)の宅配、イトーヨーカドー、イオンなど
と使い分ければ、買い物の半分以上は家から出ずにすみます。
配達料なんて気にしてなかったよな?
送料は一定額以上買えば無料になることもあるし、楽するためやからそこは目をつぶろう。
イオンなど配達料が数百円かかるスーパーもありますが、実際に自分が買い物に行く手間と時間を考えれば配達料も高くはありません。
買い物の時間を理学療法士の非常勤の時給と比較したら、買い物に行ってる時間は絶対もったいないって思いますよ。
理学療法士の非常勤の時給は現在2000円前後。
あなたが1時間働けば2000円。もし買い物に1時間かかるなら2000円の経済的損失になっていると考えましょう。
そう考えれば、100円の配達料はそんなに無駄じゃないと思えるはずです。
あとオムツやシャンプー、リンスなどはAmazonや楽天市場で買った方が安いので、そういう意味でも積極利用をおすすめします!
買い物は可能な限りネットショッピングですませる。
送料・配達料は気にするな!
掃除は赤ちゃんスペースを中心にやる
突然ですが、あなたは毎日掃除していますか?毎日掃除をしている人もいれば、2日に1回という人もいるでしょう。
ずばり育児休暇明けで家事を減らすなら、掃除の回数やエリアを減らしてみましょう。
私は毎日掃除機をかけないと気がすまないという人もいるかもしれませんが、花王が運営している情報サイト「マイカジ」の調査によると、掃除機をかける頻度は次のようになっています。
「掃除機、週に何回ぐらいかける?」
・1週間に1回くらい 34%
・毎日 30%
・2~3日に1回くらい 19%
・その他 17%引用) [マイカジ白書]毎日掃除機をかける人は3割! みんなのお宅は?
みんな掃除機を毎日かけるかと思いきや、掃除機を毎日かける人は全体の30%しかいません。そして、一番多いのはなんと1週間に1回。
ちょっと少なすぎる気がする人は、掃除機は2、3日1回の頻度にするか、気になったときに気になる場所にかけるようにしましょう。
赤ちゃんがハイハイして動き出すと、その動くエリアはきれいにしてあげたいよね。
それはわかる。だったら赤ちゃんが動くところはきれいにしたらええねん。
掃除機は毎日家中かける必要なし。
適度な頻度で、必要なエリアを中心に掃除する。
親には頼れるだけ頼る
これは夫か妻、どちらかの両親が近くに住んでいる人限定の話になりますが、親には頼れるだけ頼りましょう。
たとえば、夕食の支度ができなかったときに「お母さん、なんか食べるものない?」と電話で聞いてみてください。
「なんもないなら食べに来たら?」といってくれるかもしれませんし、何かおかずを分けてもらえるかもしれません。
また育児放棄したくなるほど追い詰められるなら、両親に子どもを預けて夫婦で映画でも行ってください。
育児休暇明けをうまく乗り切るポイントは、いかにサボれるかとリフレッシュできるかにかかっています。
他にも、掃除を手伝ってもらったり、洗濯物をたたんでもらうのもいいでしょう。
よい意味で両親には頼れるだけ頼って、自分の労力を減らすことを心がけてください。
夫を主夫・イクメンに変える
最後がこれ。夫に家事・育児を手伝ってもらうようにすることです。
実はこれが、育児休暇明けの女性の不安を吹きとばす最大の鍵になります。
俺はけっこう家事手伝ったよな。
昔は全然やったけど、子ども生まれてからはがんばってくれた。
家事を積極的にこなしてくれる旦那さんなら問題ないのですが、テキパキと家事をこなしてくれる旦那さんはまだまだ少ないです。
だったらいまから、家事や育児を喜んでしてくれるような夫に変えていくしかありません。
そのコツは褒めて伸ばす。子どもを育てるように、夫も褒めて伸ばしました。
たとえば、うちの夫は料理はからっきしダメで、正直にいうとおいしくはありませんでした。
「これ、おいしくない」なんていったらヘソを曲げるのは目に見えているので、やる気を削がないように褒めるだけ褒めました。
そして「こうしたらもうちょっとおいしくなるかも」とアドバイスしていきました。
男は単純。
これは女性でもそうなのでしょうが、褒められると人間は乗りやすいです。特に男性(うちの夫だけ?)はその傾向が強い気がします。
乗せられていることに気づかれず、乗りだしたらこっちのもの。
料理に始まり、掃除、選択、買い物、そして育児まですべてやってくるようになりました。
育児休暇明けの家事・育児には夫が貴重な戦力となる。そのためには夫を上手に褒め、うまく乗せて家事と育児を学ばせる。
いわゆる主夫に知らず知らずなってもらうのが理想。
魔法の声かけのコツはこちらのページで詳しく書いています。
まとめ
育児休暇明けの女性理学療法士の不安と解消するための、手抜きについてお伝えしてきました。
まとめると、
- お惣菜・外食を有効に利用する。
- 買い物はネットショッピングを利用して時間を節約する。
- 掃除は赤ちゃんのスペースを中心に可能な範囲でやる。
- 両親はありがたく頼る。
- 夫を主夫へ変身させる。
お惣菜や外食、ネットショッピングの配達料など、余計な費用が発生することを嫌がる人がいるかもしれませんが、すべては自分のためです。
育児から仕事に復帰するということは、仕事が嫌いではないと思いますし、これからも理学療法士という仕事を続ける意志のあらわれだと思います。
それならば、無理しないように手を抜きながら、仕事を続けられる環境を整えるべきです。
理学療法士は子どもが生まれても仕事が続けやすい職業です。
仕事を続けながら、家族も家もしっかり守っていくにはどうするべきなのか。女性理学療法士として、妻として、母として、いま一度考えてみましょう。